感性を磨き、興味の幅を広げ、 音楽の楽しさを全員が体感できる授業
繰り返し練習することで楽しさと達成感を感じる
県内でも高い進学実績をもつことで知られる昭和学院秀英中学校・高等学校。学力向上のための質の高い授業や丁寧な進路指導でも知られていますが、ほかにも特徴的なのが「感性を育てる」ことを大切にしているということ。「中学から高校までの6年間は将来を豊かに生きるための礎を築く時期でもあります。勉強はもちろん、それ以外にも多くのことに触れ、体験し、興味の幅を広げてほしいと思っています」と話すのは音楽科の安齋英武先生。中学2年生の授業で実践しているのが「ブームワッカー」。これはアメリカ生まれの楽器で、ドレミの音に調律された長さの異なるカラフルなパイプを手で持って、机やひざなどを叩くだけで音が出せるという楽器です。
授業では9人ずつのグループに分かれ、課題曲にチャレンジします。1人2本のブームワッカーを持ち、安齋先生が作った楽譜を見ながら演奏していきます。「歌やほかの楽器と違い、なかなかできないとか、頑張っても伸びないということはなく、叩けば音が出るので、自分がやっているという体感があります。叩くこと(リズム感)は、時間の差はあっても繰り返し練習することでできるようになるので達成感もあるでしょう。授業中も自分のパートがあるため、楽譜をきちんと目で追って、演奏(授業)にも集中するようになります」。
中学・高校で行う芸術鑑賞経験が広げる自分の価値観
同じ曲をグループごとに演奏し、それを繰り返す授業では、生徒たちは適度な緊張感もありながら、楽しそうな表情を見せます。高校1年生になると全員が自分のバチを持ち、小太鼓を演奏するようになります。3学期には生徒同士でグループを組んでアンサンブルの演奏を発表します。音楽の得意不得意に関係なく、自分たちでひとつの曲を仕上げられたということは、生徒たちにとっては達成感と自信につながります。
安齋先生は芸術鑑賞委員も担当されています。「芸術鑑賞も本校の大きな柱のひとつです。中学、高校の全生徒を対象に、演劇やジャズなどの鑑賞を行います。また、中学3年生から高校2年生までは、それぞれ、歌舞伎、文楽、能を国立劇場で鑑賞。自国の文化を直接学ぶいい機会になっています」。普段の生活の中では、芸術に触れる機会がなかなかないため、生徒たちにとっては貴重な経験となります。自分で経験し、面白い・面白くないと感じたり、感動したり、難しいと思ったり、様々な感想を持つでしょう。自分で経験し、自分で感じたことで“経験の引き出し”を増やすことに繋がります。また、グローバル社会では、古典芸能や日本文化を知っておくことは重要なこと。そういった意味でも、中学高校時代に、こうした芸術に触れることは、知識や世界を広げ、感性を磨き、豊かな想像力を育てていきます。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
昭和学院秀英中学校
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