2020年の大学入試改革も見据えた英語4技能をバランスよく身につける英語教育
英会話学校と提携した週2回のレッスン
関東学院中学校高等学校では、急速に進むグローバル化や、2年後に迫る大学入試改革を見据え、「聞く」「話す」「読む」「書く」の英語4技能をバランスよく身につけられるような取り組みを行っています。同校の取り組みについて、英語科主任の宮前州吾先生にお話を伺いました。
「取り組みのひとつは、2016年から導入している英会話スクール『ベルリッツ』の講師の先生による英会話クラスで、2018年度より全学年週に2回ずつ行っています。1クラスを3つに分け、約15人ずつを1グループとしてレッスンを行います。これは習熟度別というよりはスピーキング活動に対する意欲を重視してグループ分けをしています」と宮前先生。このほかに同校講師のネイティブ教員による授業もあり、生徒たちが生きた英語に触れる機会が多くなっています。「高2の6月までに英検2級に高いスコアで合格し、それ以降は準1級に手が届くくらいのレベルに高めることが理想です。現在大学生の卒業生も、トップ校に合格したOB、OGは英語のスピーキング活動に熱心な傾向がありました。そのため、大学入試の内容に関わらず、スピーキングのできるレベルまで英語力を上げていくことが重要になります」と宮前先生は話します。また、英検2級を取得後はTEAPやTOEICやGTECなど、それぞれの生徒に合った検定も勧めるなど、柔軟に対応しています。さらに、同校では希望者が参加する海外研修旅行や、海外から日本に留学している大学院生とともに行う異文化理解プログラムなども実施し、グローバルな視野を養っています。
聞く集中力がアップするオンライン英会話
同校では、英語関連の新しい取り組みとして、『ウェブリオ』というオンライン辞書サービスの会社のシステムを利用したオンライン英会話も導入しています。これは高1全員を対象に3週間に2回(年間約17回)実施しているもので、1回に25分間行われています。オンライン英会話は情報処理室のパソコンに向かって、一斉にスタートしますが、一人ひとりに対して、画面の向こうに別の先生が待機しています。1対1の会話となるため、聞くための集中力が高まり、リスニング力の向上に役立っています。また、全画面に相手の顔が映し出されるのではなく、中央が教材、右側に講師の顔とチャットで文字のやりとりができる機能、左側に辞書という画面構成になっており、英語学習をするために、とても使いやすいシステムになっています。「バランスのよい英語使用者となるためには、発信だけでなく、受信の能力を高めることも重要です。聞き手としての能力が1対1で対話することにより向上します」と宮前先生。近年は、ほかにも電子黒板など授業のICT化が進み、効率化され、英語習得のために充分な練習時間がとれているのだとか。取り組みの成果は着実に表れているようです。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
関東学院中学校
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