大学入試のその先へ。英語4技能を鍛える取り組み
オンライン英会話導入で英語への興味・関心が向上
大宮開成中学校・高等学校では、大学入試改革のみならず、その先も見据えた英語4技能(読む、書く、聞く、話す)をしっかり身につけるためにさまざまな取り組みを行っています。今回は、それらの取り組みについて、教頭の松﨑慶喜先生にお話を伺いました。
「昨年10月から中2の学年を対象にオンライン英会話を導入しました。週1回、毎週土曜日に25分間実施しています。本校で使用している英語の教科書のレベルに合ったテキストを使用し、海外のセンターからネイティブの講師が1人に1名ずつ担当し、対面式で会話をします」と松﨑先生。この時、きちんと話せるようになるために、受け答えはイエス、ノーや単語だけではなくフルセンテンスで言うように講師から指導されます。また、講師が画面上で英語をタイピングしてくれる機能もあるので、正しい答え方を文字で見て覚えることもできるのだとか。
「まだ開始してから1年経っていないので、具体的な成果が表れるのは先になるかもしれませんが、生徒たちの表情を見ていると英語への興味・関心が向上してきているのがわかります。これが定期試験の成績や英検合格者の数などの成果に表れることを期待しています」(松﨑先生)
ネイティブ教員の授業やスピーチコンテストも
同校では、オンライン英会話のほかにも、ネイティブ教員による授業やスピーチコンテストなど、英語のスキルを伸ばすための取り組みを多様に行っています。
ネイティブ教員の授業は中1・中3・高1の学年を対象に、毎週土曜日に実施されています。中1はクラス単位で行いますが、中3から1クラスを半分に分け、少人数の授業となっています。「生きた英語を学べることはもちろん、ネイティブ教員の出身国の文化的な部分や経歴などを知ることでグローバルな視野を養うというメリットもあります」と松﨑先生は話します。また、毎年文化祭で行われているスピーチコンテストの添削指導もネイティブ教員が行っており、指導を受けることにより、コミュニケーション力が身についているようです。
文化の違いを肌で感じるオーストラリア研修
同校では毎年、高1の学年全員がオーストラリアへ10日間の研修旅行に行きます。「オーストラリア第二の都市であるメルボルンのモナシェ大学の施設を利用して、英語を学びます。しかし、この研修の目的は英語の上達以上に異文化交流をすることにより、文化の違いを身をもって知ることです。オーストラリアにはさまざまな文化圏の人たちがいます。現地の家庭でホームステイし、学校で学ぶことにより、みんな違って当たり前で、違いを認めることにより自分も認められるということを実感できるはずです。こうした体験が自己肯定感を高め、人間力を養うことにもつながります」(松﨑先生)
日々の授業から行事、海外研修まで、同校で培った英語のスキルや異文化を知る体験は、卒業後も大いに役立てることができそうです。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
大宮開成中学校
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最寄駅/
JRなど「大宮駅」徒歩19分または国際興業バス「天沼町(大宮開成中学・高等学校前)」。登校日朝にはノンストップ直行便あり。