教具として定着したタブレット便利さだけでなく、豊かな表現力を育むツールに
2年目を迎えるタブレット授業
生徒達の変化は?
東海大学付属相模中等部では、昨年の中学1年生からiPadによるICTを活用した授業を本格的にスタートしました。導入にあたっては、副校長の江﨑先生が先頭に立ち、すでにICT授業を実践していた全国の中学を訪問し、その効果を聞いた上で、“東海大相模”だからできることは何かを考え、教科の枠を越えて先生達と話し合ったと言います。同校のタブレット授業は、一つの教科に偏らず、すべての教科で活用しているのが特徴です。
例えば、英語ならフィリピンのネイティブスピーカーとオンラインで“英語による英語の授業”をしたり、理科では学内を探索して植物の写真を撮りオリジナルの図鑑を作ったり、社会では調べ学習はもちろん、これまで地図帳に載っている地図しか見られなかったものが、画面を拡大したり縮小したりすることで様々な角度から見られるようになったなど、学びの幅が広がっています。また、国語の授業では表現力を鍛えるツールとしても活躍。ペアになって、一人が画面に写っているモノの特徴を相手に伝え、それを相手が答えるというクイズ形式で、自分が伝えたいこと相手に伝わるようにするにはどうしたらよいかを考えさせるよい機会になったそうです。
「タブレットを使った授業は、テキストを投影できるため、効率よく授業を進めていくことができます。これまで板書にかかっていた時間が省略されたことで、生徒一人ひとりにより目を向けられるようになったというのが、教師達にとってはよい効果をもたらしました。また、自分で調べたり、使ったりすることで生徒達は能動的な学びをするようになりました。自分で体験したことは、自分の知識として定着します。このように双方によい影響が出始めています」(江﨑副校長)
受験のない付属校だからこそ実学を学ばせたい
また同校では、ICT授業を単に便利性として利用するのではなく、人として最も大切なコミュニケーション能力を育むツールとして活用しています。例えば、今年5月からスタートしたオンライン英語の授業は、英語で英語(教科書の内容)を学びます。1対1で行うため、一斉授業では身につきにくいコミュニケーション力が鍛えられます。
「プレゼンテーションなどもそうですが、人前で話したり、外国人と英語で話したりするのは、場数を踏むことで鍛えられていきます。本校は様々な教科で自ら調べ発表する“プレゼン”の機会を作っています。こうした自発的な学びが本来の学びだからです。受験のない付属校だからこそできる実学を学ばせたいですね。生徒達の今後の成長が楽しみです」(江﨑副校長)
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
東海大学付属相模高等学校中等部
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