私学探検隊

大学入試改革の評価ポイントとなるボランティア活動を充実。コミュニケーション力の育成も

高校生活で何を経験してきたかを語れる生徒を育てる

2020年の大学入試改革を見すえ、2019年度から本格的な高大接続プログラムの充実をはかる目黒星美学園中学校。キリスト教に基づいた「アシステンツァ(共に在る)」を理念とする同校では、これまでもボランティア活動に力を入れてきました。
「新しい大学入試では高校生活で何を経験してきたかが大きく評価されます。キリスト教の奉仕の精神をはぐくみながら、入試で自信を持ってアピールできる材料として、本校のボランティアプログラムをよりグレードアップ。生徒の学生生活を豊かで充実したものにしていきます」と教頭の小西恒先生。

被災地やフィリピンのボランティア体験から学ぶ

フィリピンの子どもたちとのふれあいは、貴重な体験として生徒たちの心に残ります

フィリピンの子どもたちとのふれあいは、貴重な体験として生徒たちの心に残ります

現在、同校のボランティア活動で中3以上が参加できるのが宮城県での「被災地ボランティア研修」です。震災が風化するなか被災地へ年2回継続して訪れ、被害の大きかった荒浜中などを訪問。絆を保ち続けていることに感謝の言葉が寄せられています。この被災地ボランティア研修は防災教育にも活かされており、生徒たち自身で災害時に使える「携帯トイレ」を開発。2016年の熊本地震では、現地に大量の携帯トイレを送りました。
高校生以上が参加できるのが、「フィリピンボランティア研修」です。学園と同じ修道会が経営するマニラの養護施設ラウラ・ビクーニャセンターを訪れ、5日間を過ごします。滞在中、子どもたちに日本の文化を紹介したり、歌やダンス、ゲームなどで交流。企画の準備段階からすべて生徒たちが行い、自主性を養います。「ここでの体験は生徒たちの心の奥深くに働きかけるものがある」と小西教頭。世界の貧しさとは何なのか。日本に住むわたしたちには何ができるのか。社会問題や国際支援に、自らの体験を通して目を向ける姿がみられます。
ほかにも、高1全員がそれぞれ自分のテーマを決めて夏休みに取り組む「夏のボランティア体験」、中1から参加できる、学校近隣の大蔵団地に住むお年寄りと交流する月1回の「ひまわり喫茶」など、大小さまざまな活動があります。
「これらのボランティア活動を有機的に結びつけて、中高一貫した内容にしていく予定です。ボランティア体験はeポートフォリオに逐次記録し、入試にも役立てます」(小西教頭)。

訓練を重ねて伸ばすコミュニケーション力

ボランティアでさまざまな体験をしたことをアウトプットする力の育成も大切です。2016年から「言語力ウィーク」をスタートし、毎月1週間、HR前に「聞く・話す・伝え合う」のスキルをトレーニングする時間を設けています。
「コミュニケーション力は訓練で伸ばせるもの。その力は大学や実社会に出てからも必ず役立ちます」(小西教頭)。
ボランティア体験とコミュニケーション力育成で、人間的に大きく成長する中高6年間が待っています。

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

目黒星美学園中学校
[学校HP]http://www.meguroseibi.ed.jp/
〒157-0074 東京都世田谷区大蔵2-8-1 Tel.03-3416-1150
最寄駅/
「成城学園前駅」からバス10分。小田急線「祖師ケ谷大蔵駅」から徒歩20分。東急田園都市線 大井町線「二子玉川駅」からスクールバス15分。

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