新校長・時乗(ときのり)洋昭(ひろあき)先生インタビュー 「山手だからできること・山手しかできないことを」
「北米研修をベースにさらに学びを広げたい」
山手学院中学校・高等学校では、今年度から新校長に時乗洋昭先生が就任されました。時乗校長はこれまで、湘南高校をはじめいくつかの県立高校の校長をされたり、県立中高一貫校の立ち上げなどにも関わったりと、様々な経験をされてきました。今回、初めて私立中高一貫校の校長に就任され、今思うこと、これから目指したいこと、そして“山手”の魅力をたくさん語っていただきました。
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「先日、新年度最初の学校行事のスポーツ大会を見学しました。中高生全員参加という大きな行事を、生徒が中心となって進めていく姿に、山手生の頼もしさを感じました」と時乗校長。就任早々、山手生にとても好印象を持ったと話します。
山手学院といえば、49年の歴史を持つ北米研修プログラムが、学校の特色の一つです。
「グローバル化が進む今、海外研修は珍しいものではなくなりましたが、まだどこの学校もやっていなかった頃に、渡航先からホストファミリー、現地校の選択、その他のプログラムまでのすべてを先生達が考え、現地と交渉し、49年間一度も途切れず続けてきたことはとても素晴らしいことだと思います。しかし一方で、その中身が変わらないことがもったいない気がします。せっかくこれだけしっかりとしたプラットフォームがあるのなら、もっとそれを活用して、今の時代にあった学びをさせたい。例えば、現地に行って楽しい経験をしておしまいではなく、中学生の時から日本とアメリカの歴史や社会問題について考えさせたり、それを訪問校の生徒達と意見交換をしたりするなど、生徒達の探求心を刺激し、課題発見につながる学びにしていきたいですね。山手だからできること、山手しかできないことをやっていきたいと思います」
「正解のない社会だからこそ生徒達にはたくさんの失敗を」
デジタル化、グローバル化が進み、この先の未来は誰もが予測できない社会になります。「正解のない社会で生き抜くには、今までと同じ学びではいけません。私はそれを『脱自前主義』『脱正解主義』と言っています。良いところは継続し、足りないものは積極的に取り入れていきたいですね」と時乗校長。
「例えば昨年から中3で導入したiPadを他の学年にも広げ、ICT教育を強化していったり、中学の特進クラスを中心に、科学・技術・工学・数学の4つの領域の知識を横断的に活用して、創造力やコミュニケーション力を育む『STEM教育』を取り入れてみたり、専門家や地域の方など外部の力を積極的に借りて、学校の枠を超えた学びを提供してみたりと、やりたいことはたくさんあります。これからの時代にどういう力が必要になるか、教員、生徒と一緒になって考えていきたいですね。これまでは正解を求める教育でしたが、これからは必ずしも正解を求めなくてもいい。そもそも正解などないのですから。生徒達にはたくさん失敗を経験させたいですね。それがこの先の未来を生き抜く力につながるからです。これからの山手が楽しみです」
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
山手学院中学校
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