「自問自答」「論語」「ICT」「アクティブラーニング」で世界に通用する発信力を養う
漢学塾の精神をいまに受け継ぐ
母体の二松学舎大学は、明治10年、漢学者で法曹界の重鎮だった三島中洲によって創設。建学の理念は「自国や他国の文化を理解する真の国際人の育成」。二松学舎柏ではこの理念を受け継ぎ、「自問自答」プログラムやICT教育、アクティブラーニングなどで、21世紀にグローバルに活躍する人間の育成に取り組んでいます。また、6年間『論語』を学ぶことで生涯にわたる生き方を身につけます。
「『論語』は人気の授業です。論語に親しむことで、学ぶ楽しさや思いやりを身につけられるのです」と話すのは広報で国語科の山﨑貴大先生。
「自問自答」で学びの視野を広げる
「中学では『自問自答』プログラムという体験型学習があり、中1では、地元の手賀沼や田んぼで地域や米作りについて学び、中2では自国の文化を知るため、奈良・京都へ。中3ではいよいよ世界に目を向けてシンガポール、マレーシアに行きます。そして、3年間の学びの集大成として生徒一人ひとりが『卒業論文』を執筆。最後は、7分間のスピーチをします」とは副校長の島田達彦先生。
昨年、中3の担任をしていたという山﨑先生に印象に残っているテーマについて伺いました。
「『心理学は教育に活用できるか』というテーマでまとめた生徒がいました。その生徒自身、『勉強する気持ちを奮い立たせるために心理学が役立てるのではないか』という仮説を立て、このテーマを選んだらしいのですが、視点がユニークでした」
同校では毎日1分間スピーチをし、プレゼン力も身につけています。
「入学直後はおとなしくて自分からは積極的に話すようなタイプではない生徒も、本校に入学すると、自分の意見を言えるようになる。発信力が養えるのです」(山﨑先生)
▼自問自答プログラム
中1 | 沼の教室 | 学校近くの手賀沼の環境と歴史を学ぶ |
田んぼの教室 | 田んぼを借りて田植えと稲刈りを体験 | |
雪の教室 | 3泊4日のスキー合宿。雪の結晶の観察も | |
中2 | 古都の教室 | 奈良・京都へ研修旅行。自国の文化を理解する |
中3 | 世界の教室 | シンガポール・マレーシアへ修学旅行。異文化について学ぶ |
全学年 | 都市の教室 | 国際都市・東京の歴史、文化を学ぶ |
卒 業 論 文
グローバルコースの先進的な取り組み
同校には中1から高1まで「グローバルコース」があります。このコースでは、中1から世界が抱える問題について考えるプログラムが用意されています。また、実践的な英会話を学んだり、JICAやユニセフ、カナダ大使館を訪問したり、海外研修の機会も豊富に用意。さらに、高校生になると、訪日外国人に取材して英字新聞を作ったり、英語でのプレゼン技術を磨くことも。一方、中国語や韓国語を選択して学べるのも同校ならでは。
「ある調査で、日本の中高生の自己肯定感が低いという結果が出ました。しかし、本校の生徒を見ていると、みんな生き生きとしていて自己肯定感が高いのでは、と感じずにはいられません」(島田副校長)
二松学舎柏独自の学習プログラムは、生徒たちの学校生活を輝かせているようです。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
二松学舎大学附属柏中学校
[学校HP]https://nishogakusha-kashiwa.ed.jp/
〒277-0902 千葉県柏市大井2590 Tel.04-7191-5242
最寄駅/
JR常磐線、東武アーバンライン「柏駅」
無料スクールバス:「柏駅」「新柏駅」「我孫子駅」から発車15分。
「北総線ルート」あり。