一人一台のiPadは当たり前! 鎌倉の伝統女子校はICT教育の最先端をいく!
全教員がICT教育のスペシャリスト
2020年に創立80周年を迎える北鎌倉女子学園は現在、「ジェシカ」というキーワードのもと、新しい取り組みを行っている最中です。とくにここ数年はICT教育に力を入れており、ICT教育については他校からも視察に訪れるほどだとか。
創立80周年を迎える古都鎌倉の女子校で始まった本格的なICT教育について、教頭で理科を担当する広井修先生にお話を伺いました。ちなみに、広井先生も他校でも講演を行うICT教育のスペシャリストです。
「まず本格的に準備にとりかかったのは2015年ごろでした。そして16年、中学校内にWi-Fiを整備。17年には校内にICT普及委員会を発足し、教員全員にiPadを貸与することに。そして18年4月、中1と高1にiPadを配り、さらにGoogleが展開するクラウドサービスG-suite for Educationを導入して、生徒や保護者など学校関係者全員にアカウントを発行。緊急連絡もネットで行えるようになりました。また、昨年8月にはPC教室のPCをすべてMacBook Airにし、今年3月には全教室に電子黒板を導入し、ハード面を揃えました」
生徒個人ではiPad、PC教室ではMacを使う同校は、すべての専任教員がApple Teacherの資格を取得し、iPadスペシャリストになっています。
ICTを活用することで宿題の個別指導も可能に
実際にはどのような授業を行っているのでしょうか。広井先生は「富士山の角度について」の授業を例に説明してくれました。
「『富士山はなぜ美しいのか』ということで、まず生徒たちにはロイロノートに富士山の絵を描いてもらいます。次に自分が描いた富士山の角度を測ります。分度器はiPadのアプリを利用します。最後にARアプリで富士山の写真を使って実際の角度を測り、自分の描いた富士山と実際の富士山の角度の違いを確認するのです。ほとんどの生徒は富士山に対して尖っているイメージがありますが、じつはどの場所から見ても120度。富士山に限らず日本で美しいと思われている山の角度は120度なんです」
アプリをうまく利用したユニークな授業です。また、iPadは宿題でもその力を発揮します。
「生徒はノートに書いた宿題を写真に撮って先生に送ります。紙で提出していた時代と違い、提出や返却の時間も省け、『早く生徒にノートを返さなければいけない』と慌ててチェックすることはなくなりました。時間的に余裕ができたため、生徒一人ひとりの理解度や弱点まで把握でき、個別に宿題を出せるなど細かな指導ができるようになりました」
これが「ジェシカ」の「ジ」の受験に強い学校へとつながります。また、ICTは先生方の日常業務に関わる負担を軽減させました。
「紙をほとんど使わなくなりましたね。学校と保護者を結ぶ連絡事項はもちろん、出張届などの事務作業もすべてネットから行えるので、これまでの日常業務に関わる時間を教材研究にあてることができるようになったのです」
「のびやかな自立した女性の育成」と新しい取り組み「ジェシカ」は、ICT教育によってさらに加速することでしょう。
ジ自主性の尊重。受験に強い授業を展開
ェ英語教育の強化。4名のネイティブの先生を常勤で採用
シ施設や設備をリニューアル
カ鎌倉に密着した体験学習
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
北鎌倉女子学園中学校
[学校HP]https://www.kitakama.ac.jp/
〒247-0062 神奈川県鎌倉市山ノ内913 Tel.0467-22-6900
最寄駅/
JR湘南新宿ライン横須賀線「北鎌倉駅」徒歩7分。