大学との連携授業により具体的な将来像を描き積極的に学び希望する進路へと歩む生徒たち
文系同様、理系進学にも注力し、医・歯・薬・獣医学部への合格実績を上げている千葉日本大学第一中学校。同校では、好奇心をもって学びを深め、目的をもち希望する進路へと進むきっかけづくりとして、多彩なキャリア教育を実施しています。中でも隣接する日本大学理工学部との日常的な連携に加え、高校1・2年生を対象とした医・歯・薬学部での体験研修は、生徒が自らの進路を具体的に考えるよい契機となっています。その取り組みについてうかがった前号に続き、今号では実際に参加した生徒さんならびに卒業生の声をご紹介します。
医学部研修
松原君(日本大学生物資源科学部獣医学科進学)
医学部での研修は、本学園の理事長が日本大学病院、内科の現役医師であることにより実現できた特別なプログラムです。そこでは、万能細胞とよばれるES細胞を心筋と神経に分化させる研究を体験することができます。また、近年医学部受験が激化している中、日大付属の基礎学力選抜で合格を獲得できることも大きなメリットだと感じています。幼い頃から命を預かる現場で働きたいという夢を抱いてきましたが、この体験により一層思いが強くなり、獣医学科への進学を決めました。
槻さん(高3理系特進クラス在籍)
この研修は、ES細胞の培養や胚葉体の分化培養など、自分で細胞を研究・観察できるのが特徴です。研修後には発表会もあり、それぞれが学んだテーマでプレゼンをします。4日間の研修は、とても濃く、学びの多いもので、医学への関心に加え、医師になりたいという思いも高まりました。
歯学部研修
小口さん(日本大学歯学部進学)
虫歯治療など大学の実習授業に沿った体験をすることができたこと。また、大学の設備見学や大学生の話を聞くことで、学部を身近に感じることができました。この体験を通じて、歯学への興味がさらに広がり歯学部への進路を固める良いきっかけとなりました。
山口君(東京医科歯科大学歯学部進学)
歯学部研修など日本大学との連携が多い学校です。また、生徒と先生の距離が近く、気軽に話や相談できる環境があり、恵まれた人間関係を築くことができるのも大きな魅力です。
藤倉さん(高2理系特進クラス在籍)
研修で一番ためになったのは、現役大学生との交流です。受験の体験談やアドバイス、大学での経験についてお話を聞いたことで、具体的な勉強の目標を知ることができました。また、治療器具で虫歯の治療体験をするなど、附属校だからこそできる体験もたくさんあります。この研修に参加したことで、歯学への興味や関心が一層強くなりました。
薬学部研修
鈴木さん(日本大学薬学部進学)
薬学部で学んだ3日間は、先輩たちが真剣に研究している姿を見て、大学の雰囲気を肌身で感じた時間でした。それまでなんとなく薬学部に行きたいと思っていましたが、この経験により具体的に薬学の専門分野に興味が湧き、勉強にも積極的になれた結果、希望をかなえることができ嬉しく思っています。
篠原さん(高2理系特進クラス在籍)
マンツーマンでの実験や薬剤調合などオープンキャンパスではできない体験をし、研修後の学術研究発表会では、さらに薬学への理解を深めることができました。この貴重な体験を活かし、夢の実現に向けて頑張っていきます。
伊藤さん(高2理系特進クラス在籍)
乳剤の作成・型の判別、アスピリンの合成など大変貴重な経験をしました。また、医学部と合同で行った学術研究発表会では、学んだ内容をパワーポイントに落とし込むことで、より深い理解を得ることができました。私にとって、薬学への関心が高められた短くも濃い3日間でした。
理工学部研究体験
入澤君(日本大学理工学部進学)
夏休みに日本大学理工学部の八海山サイエンスサマーキャンプに参加しました。キャンプでは、付属校から生徒が集まり、天体観測や宇宙物理学のさまざまなテーマについて研究・発表を行いました。普段は見ることができない天の川や、土星の輪を観測したり、また大学生との交流など、めったにない体験をすることができました。この体験のおかげで、宇宙物理学への興味が一層強くなるとともに、他大学ではなく日本大学の理工学部に進学すると心に決めました。
三宅君(高3理系特進クラス在籍)
私の所属する物理部では、大学で行われているような研究を自分たちで実際に体験することができます。昨今、身近になりつつあるロボットやAIを試行錯誤しながら自分たちの手で触れて作り上げ、さらに完成したロボットを自分の手で操作することで、想像力・発想力をより深めることができます。また、大学の方々との交流は、大学に入ったら自分はどんなことができるのかということを考えさせてくれる良い機会となっています。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
千葉日本大学第一中学校
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最寄駅/
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