共学化2年目を迎え、共学一期生が心身ともに成長!多様な価値観を受け入れ、主体的な学びの空間に
人として生きる力
学びに向かう人間性を育てる
桐蔭学園中等教育学校は、男女共学化して今年で2年目を迎えました。共学一期生のこの1年間の成長や、コロナ禍における新入生への対応、そして、来年度の新入生に期待したいことなどについて、2年生担任・英語科で入試広報主任の山本英門先生にお話を伺いました。
「本校は過去には座学の勉強に黙々と取り組むようなイメージがあったかもしれませんが、現在は人間として生きる力、学びに向かう人間性を育てたいという方針から、温かい雰囲気の中でともに成長していこうという校風に変化しています。共学一期生はこの風土の中、1年間で心身ともに成長しました」と山本先生。「例えば、ホームルームの時間に1分間スピーチを行い、毎日1人ずつ発表しました。その際、話す人は自分の考えをしっかり伝えることや、聞く人は肯定的なフィードバックを送ることでお互いのよいところを認め、多様な価値観を受け入れることができるようになりました。傾聴と承認の姿勢です。このような経験を通じて、新しい知識を受け入れる土台ができあがるのです」と山本先生は話します。
仲間との「協働」を活発に楽しむ生徒たち
同校ではアクティブラーニング(AL)型授業を全教科で導入しています。AL型授業はまず座学による「個」の学び、次に仲間と「協働」で調べ学習をしたり、発表を行う、そしてまた「個」に戻ってふり返りを行うというプロセスを辿ります。特に「探究(未来への扉)」の授業では、設定したテーマに対して、情報の集め方、情報の整理の仕方といった基礎的なスキルから、さまざまな角度からの分析の仕方、問題解決の方法まで一生涯使える力を身につけます。昨年度の1年生は偉人伝をテーマに調べ学習から発表までを行いました。「生徒たちは協働の作業を活発に楽しんでいる様子でした。こうした学びの姿勢は学園祭の時などにも生かされていたと思います」と山本先生。学園祭では中1の学年は「ものづくり横丁」のテーマで展示と実験を行い、好評だったそうです。
好奇心旺盛で学ぶことに喜びを感じる生徒と学びの空間を作りたい
今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、4月に入学した生徒たちは、自宅学習状態のまま新しい学校生活がスタートしました。同校では1人1台のタブレット端末が貸与されており、この期間はオンラインで学びをサポート。5月以降は月~金曜は6時間、土曜は4時間の時間割通りの授業をオンライン上で行いました。「各教科で課題を提出してもらい、コメントをつけて返却しています。また、一人ひとりの学習に関する質問や、悩みや相談にも応じ、双方向での授業を心掛けています。保護者にも少しでも安心感を与えられるような取り組みをしていきたいと考えています」(山本先生)
現在の小学6年生も例年とは異なる状況の中で受験生生活を送っていますが、最後に来年度の新入生に期待したいことを伺いました。「物事に対して、いっぱい知りたい、調べてみたいという好奇心があり、学ぶことに感動できる人、喜びを感じる人になってほしい。学びの空間を来年度入学する生徒たちとも一緒に作っていきたいですね」と山本先生。同校での学びの体験により、自ら積極的に、そして楽しみながら学ぶ姿勢が身につけられそうです。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
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