私学探検隊

ちいさなあいのわざ、世界へ届け地球規模の諸問題へ主体的に関わる意識を育む

1年生から始まるシチズンシップ教育

グループ内で意見交換をしながら、相手の意見を受け入れ、自分の意見を的確に伝える方法を学んでいく。

グループ内で意見交換をしながら、相手の意見を受け入れ、自分の意見を的確に伝える方法を学んでいく。

関東学院六浦中学校・高等学校の教育方針の第一に掲げられるのが「隣人愛を育む人間教育」。この理念に則って進められている授業に「地球市民講座」があります。取組みの狙いについて同校入試広報部長の野本幸靖先生に伺いました。
「『隣人愛に生き、地球市民として平和の実現のために行動できる人を育てる』という目標をもって実践しています。この地球市民講座は、グローバル化した現代社会において、校訓と教育目標を具現化するための2年生から始まる複数年のプログラムです。
1年生では、2年生から始まる「地球市民講座」に向けて、誰もが地球社会の一員であり、そこに参画する責任を持つ市民であるというシチズンシップという考え方を学びます。まずは自分たちを取り巻く環境を知るために、今年度は学校がある横浜という都市を通して、市民であることを考えます。
また、グループ学習を通し自分で調べ理解し分析した内容を他者に分かりやすく的確に伝えるアカデミックスキルの育成にも力を入れています」。
高等教育過程でも必要とされるアカデミックスキルの習得は、地球市民講座での学びを通して身につけてほしい力の一つです。

地球規模の課題に取り組み
3年生では個人発表を実施

2年生以降は、より地球と関わりの深い課題に取り組みます。
「2年生では、地球規模で抱える問題を調べ、視野を世界に広げます。全体をグループ分けして一カ国ずつ担当し、風土や歴史、食文化などを宗教と関連させて調べ、日本と外国との違いにも気づけるようにします。世界の諸問題に挑むNPO職員から直接、実情を聞くような機会も設けます。3学期にはSDGs(持続可能な開発目標)について学び、3年生から始まる学習の準備を始めます。
3年生ではSDGsの17の目標別にグループに分かれ、ゼミ形式で調べ学習と発表を行いながら、異なる視点からの学びを互いに共有することで、自分の考えを伝えるスキルも身に付けます。その過程で自分の関心に沿ってテーマを絞り、3学期には全員が個人発表を行います。さらに各グループの代表者は、中学・高校それぞれで行われる学習報告会で全校生徒の前で発表をするなど、多くの経験を重ねて、プレゼン力を磨いていきます。」

日本語力の向上を目指す「言語力活用講座」

「地球市民講座」と歯車のように噛み合って実践されているのが3年生(来年度から中学全学年で実施予定)の「言語力活用講座」です。「グループでの活動を通して、自分の考えを整理し正確に伝える力や他者の考えを読み・聞き理解する力など、双方向の力を育むのが目標です。この講座では、日本語の『読む・書く・聞く・話す』の4技能をしっかりと伸ばすことを目指しています。
授業で重視するのは、文章を読み取り理解する“思考力”、読み取った内容を他と関連付けながら深め新たな価値を創造する“判断力”、そして思考し判断して得たことを工夫して伝える“表現力”です」。
教科の学びとも連携し合いながら、「地球市民講座」と「言語力活用講座」の取組みが、生徒の目に見える成長を実現しています。

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

関東学院六浦中学校
[学校HP]https://www.kgm.ed.jp/
〒236-8504 神奈川県横浜市金沢区六浦東1-50-1 Tel.045-781-2525
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