私学探検隊

生徒のために!コロナ禍でも先生たちが届ける学び

黒板やパワーポイントを使って試行錯誤を繰り返し、先生たちはいろいろ工夫をして分かりやすく授業を実践!

黒板やパワーポイントを使って試行錯誤を繰り返し、先生たちはいろいろ工夫をして分かりやすく授業を実践!

文豪たちが愛した緑溢れる文京の街にあり、目の前には小石川植物園。東洋大学京北中学校は、生徒たちが学びを深められる立地にあり、最新設備のゆとりある校舎に広いグラウンドも備えています。
しかし、このコロナ禍で他校同様3月から生徒たちは自宅待機となり、校舎からは生徒たちの姿が消えた時期がありました。全国の休校が決まった3月、行われたのは終業式と在校生なしの卒業式のみ。そして4月には非常事態宣言が発令され、入学式も中止になりました。
まずは、休校中の課題や学習スケジュールを教科ごとに設定し、教材とともに生徒たちに郵送をすることから新年度が始まることになったのです。
「休校が長期化する可能性も見え始め、『このままではいけない』と教師の中で議論が始まりました。生徒の学びを止めないために、そして生徒たちとの結びつきも大事にするために、何ができるのか、何が必要かを議論し、動き出したのです。とにかく前を向き『まずやってみよう』と教師が一丸となりました」と、当時を振り返る広報部長の井出 秀己先生。
先生たちでオンライン検討委員会を立ち上げ、ITが得意な先生が使い方を教え合ったり、職員会議をZoomで行ったり、トライアルが始まりました。そして、4月中にはクラスごとのHRと個人面談をオンラインで実施。5月の連休明けからはオンライン授業がスタートしたのです。
「初めてオンラインHRをしたときの生徒たちは、久しぶりに友達や先生に会えることがとても嬉しそうに、みんなニコニコした表情をしていたことが印象に残っています。中学生は午前中に3コマ授業を行い、午後は課題などの家庭学習としました。朝は毎日オンラインHRで顔を合わせたり、メッセージ機能から個別の質問に答えたりとコミュニケーションも大事に継続しました」

入念な対策をとってついに学校再開!

6月に念願の学校再開! 
「学校に戻った生徒たちは、友達や先生との日々を本当に喜んでいる様子で、学校中に笑顔が溢れていました」と井出先生。新入生は感染予防対策に距離をとりながらアリーナで入学式を行いました。学校は週2日オリエンテーション中心の分散登校から始まり、少しずつ授業時間や日数を増やしていきました。6月下旬には週6日授業になり、7月には定期試験も実施。その後、制限をしながら部活動も再開され、生徒たちは注意をはらいながらも学校生活を再び謳歌できるようになりました。
「まだ今後も対策が必要ですが、できないと思うのではなく、どういう形ややり方ならできるのかを生徒のために考えていきたい」と井出先生の前向きな言葉。生徒を大事にし、生徒の学びや成長を学校が一丸となってつくっていく東洋大学京北中学の熱い思いが伝わってきました。

再開後の感染対策

・サーマルカメラ2台をいち早く導入
・健康観察シートで日々の体温管理
・昼食時の距離や会話対策
・毎日先生たちで各教室を消毒
・登下校の分散指導や健康管理
・部活動や学校生活のルールづくり

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

東洋大学京北中学校
[学校HP]https://www.toyo.ac.jp/toyodaikeihoku/jh/
〒112-8607 東京都文京区白山2-36-5 Tel.03-3816-6211
最寄駅/
都営三田線「白山駅」徒歩6分。メトロ南北線「本駒込駅」徒歩10分。メトロ丸ノ内線「茗荷谷駅」徒歩14分。メトロ千代田線「千駄木駅」徒歩19分。

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