伝統校らしい瀟洒(しょうしゃ)な校舎に足を一歩踏み入れると そこには生徒たちのはじける笑顔がありました「勉強+α」が東洋英和女学院のスタンダード
生徒主体で運営する部活動で充実の6年間を過ごす
2度目の緊急事態宣言が明けた翌日、体育館からはやっと部活動を始めることができた生徒たちの、力強くボールをつく音が聞こえてきました。全員が部活動に参加する本校では、勉強と部活の両立が“当たり前”の日常です。
コロナ禍で授業だけではなく、部活もままならない状況で「どのように部活動を続けるか」を自ら考え、行動をしてきた生徒たち。おかげで部活動をスムーズに再開することができました。そのヒミツは連綿と受け継がれてきた“自主性”にあります。
「休止中は体力を落とさないよう、各自で考えたトレーニングを積みました。私は毎日40分のランニングと、きつめのトレーニング動画を実践して鍛えました」と話してくれたのは、バスケットボール部の髙橋さん。一方、音楽部では毎年10月の楓祭(文化祭)で演じるミュージカルを、どう実現させるかが課題に。
「舞台に何人まで上がることができるか、セリフや歌う時の飛沫をどう防ぐか、練習の方法などを考え、感染症対策のガイドラインを作りました。その上でできることを一つ一つあげながら舞台を作っていきました」(秋山さん)。
このように“できない”中でも、いかに“できる”ことをするか、平常に戻った時のためにどう行動すべきかを当たり前のように生徒が考えていました。
生徒たちが主体性を持って取り組むのは、各部の三役(部長、会計、庶務)から選出された「クラブ運営委員会」が中心となって28の部活が運営されていることが理由のひとつ。部活の予算組みや予算取りも生徒で行い、先生はサポート役に(自然と)徹することに。
モチベーションは双方向部活と学習の相乗効果
生徒が運営に活発に関わるため、6年間を通して同じ部活に所属する生徒が多いのも特徴です。OGが部活を教えにくることも多いそう。
「音楽部は明るく自由に意見を言い合える環境です。特別バレエなどを習ったことがなくても先輩の指導のおかげで質の高い舞台に仕上がります。また、トラブル時にどう対処しコミュニケーションをとるかを学ぶこともできました。このことを将来の夢である医師となった際にチーム医療で活かしたい」と秋山さん。
バスケ部では数年前からNBAスターのステフィン・カリー選手がたびたび来校するようになったことがきっかけで、日本初の「カリーコート」が誕生しました。
「カリー選手が来た時に、英語で会話をする友人や先輩たちを見て、語学留学をしようと心に決めました」と多比良さん。
「部活と勉強との両立は大変?」という質問には、「部活があるから勉強もがんばれる」と皆が同じ意見。平日は1時間程度の短い練習時間を無駄にしないよう集中して取り組むため、勉強への集中力も育まれるようです。部活が学びへの動機となり、その逆もまたしかり。
巣立ってからも英和生としての誇りを持てるのは、自立と自信が身につく環境があるからなのです。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
東洋英和女学院中学部
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