中学では英語とフランス語が必修ふたつの外国語の習得が将来の財産に
開校以来の伝統を守る英仏の外国語教育
1878年、3人のフランス人修道女が来日し、その3年後東京に設立された白百合学園。伝統として受け継がれているのが、開校以来続く英語とフランス語の外国語教育です。中学では週5時間の英語に加えて、週1時間のフランス語が必修。高校では英語かフランス語を第一外国語として選択します。
中学からの入学者は、初めてフランス語に触れる生徒がほとんどですが、「学習経験の有無でクラスを分け、初学者はフランス語の発音に慣れ親しむところからスタートします。中2になると全員が同じ授業内容となり、揃って、より発展的な段階へと進みます」(フランス語科主任・加藤薫先生)。
中学3年間で初歩的な読み書きと会話ができる仏検5級程度まで自然と到達できるカリキュラムです。高校では、第一外国語としてフランス語を学ぶ近隣の高校が集う「フランス語フェスティバル」に毎年参加し、また、フランス人高校生との交換留学(3週間・数名)も行っています。全校生徒に身近な存在として、フランス語が息づき、実践されています。
多彩な外国語プログラムで実践や体験の場を
英語の授業では、コミュニケーションに必要な4技能をバランスよく伸ばせるよう、きめ細やかな指導をしています。授業の始まりには、自分の好きな洋書を読む多読活動「ハッピーリーディング」の時間もあります。「中1では絵本からスタートして、次第に自分のレベルに合わせてストーリーのある本を読み進めていきます。夏休みなど長期休暇にはブックレポートを書く課題もあります」(英語科・瀧澤裕子先生)。
授業で取り組んだ課題や作品の一部は、「マイ・イングリッシュ・ポートフォリオ」として各自でファイリング。6年間の英語学習の成果を記録しています。また、3学期には各学年で「外国語発表会」を行い、習得した英語とフランス語を使って発表活動を行います。
国際教育プログラムも多彩です。中3では希望者を対象としたニュージーランド研修がありますが、昨年度は残念ながら中止になり、その代わり、現地の家庭や学校とオンラインでつなぎ、お互いの学校や文化を紹介し合って交流を深めました。
また、さまざまな国から留学している外国人大学生と英語で交流する「グローバル・ヴィレッジ」(中3全員参加)、英語を母国語とする講師からプレゼンテーションやスピーチを学ぶ「チャレンジ・イングリッシュ」(中1・2希望者)などのプログラムがあります。この春休みには、NGOの協力のもと、中学生がフィリピンの子どもたちとオンラインで英語を使って交流するという試みも行いました。
行事だけでなく、毎朝の朝礼も日本語、英語、フランス語を日替わりで行うなど、学校生活の中に自然と二つの言語が溶け込んでいるのも、白百合学園らしさといえます。
「英語とフランス語を学んでいることは、生徒にとっても大きな宝物になっています。二つの言語というツールを使って、自分の意見をきちんと持ち、伝えたいという意欲も成長していくのを感じます」(瀧澤先生)。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
白百合学園中学校
[学校HP]http://www.shirayuri.ed.jp/
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