グローバル教育を進めつつ、言葉の土台となる「国語力」を向上させ、表現力や想像力を養う
短歌で自分の気持ちを表現し友達の考えにも思いを馳せる
「知・徳・体」が調和した人間育成を目指し、協調性や社会性に富んだ創造性豊かな生徒を育てる共栄学園中学校。今回ご紹介するのは中学2年生の国語で「短歌を作る」授業です。最初に教科書を使って基礎を学んだ上で、いよいよ自作の短歌に挑戦します。「5・7・5・7・7という決まった文型の中に、どのような言葉を使って気持ちを表現するかということを学びます。自分の素直な思いを書くことはもちろん、クラスメイトが書いた短歌を読んで、その言葉の奥にある気持ちを想像したり、おもしろみを感じてほしいと思います」と語るのは国語科の菅原真衣先生。生徒はひとり1台のiPadを使い、アプリ「Classi」でクラス全員の回答を共有しながら授業が進みます。
いきなり短歌を書くわけではなく、3つの段階を踏みながら考えていきます。最初に“学校”と“最近の出来事”というキーワードが先生から提案され、その言葉からイメージする単語を書き出します。自分で思いつく言葉がなくても画面共有されているので、リアルタイムでクラス全員の答えを参考にしながら、頭に浮かんだ言葉を書き留めます。
次にその単語を使って短文を書いてみます。先生は生徒たちの言葉や文章をピックアップして紹介したり、評価してくれたりするので、生徒は積極的にiPadに書き込み発信していきます。最後に文型に合わせて思いつくまま短歌を書いて発表。書き終わった人は友達の作品を見たり、その句にコメントを書いたりして評価し合い、交流を深めていきます。
「全員の進み具合や理解度もすぐにわかるので、出来なかった生徒を見逃すことがなくなりました」と菅原先生。さらに「国語基礎」という授業で、文法はもちろん、読む力や書く力の習得にも力を入れているため、全体的な国語力が身についていると言います。今後も生徒たちが国語の授業に積極的に取り組める環境づくりや準備に力を注いでいきます。
依然としてコロナ禍で不安定な状況が続いていますが、いつオンライン授業になっても対応できるように準備は万全に整えられています。
約4万冊の充実した蔵書で生徒の学びをサポート
校舎の6階に位置する図書館。室内には文学小説や図鑑、事典、年鑑、雑誌、専門書などさまざまなジャンルの本が約4万冊所蔵されています。入口の正面には新刊や修学旅行の事前学習用の資料、タワー型の本棚には小説や人気のノベライズなどを中心に配されています。「自分のおこづかいで読みたい本を全部買うことは無理ですが、図書館に来たら読めるという生徒たちが休み時間や放課後に集まってきます。世間では活字離れを憂慮する人もいますが、うちの生徒たちにはあてはまらないように感じます」と語るのは広報の増村薫先生。今後も生徒たちの好奇心を刺激し、学びを助けてくれるさまざまなジャンルの本が並ぶ予定です。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
共栄学園中学校
[学校HP]https://www.kyoei-g.ed.jp/
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最寄駅/
京成本線「お花茶屋駅」徒歩3分。JR常磐線「亀有駅」からバス10分「共栄学園」。