私学探検隊

校名変更・共学化に先立ち、全教科でPBL型授業を実施主体的に学び、21世紀に活躍できる人を育てる

問いと向き合い結論を導き出す

プレゼンでは、より優れた内容・説明で他のグループを納得させることを目ざす

プレゼンでは、より優れた内容・説明で他のグループを納得させることを目ざす

目黒星美学園中学高等学校では、2021年度から全学年の全教科で「PBL型授業」を導入しています。PBLとはProblem Based Learningの略で、問題解決型の学習法です。知識を詰め込むだけではなく、自ら問題を発見し、解決する能動的な学習によって「考え続ける力」を養います。PBL型授業では自ら立てた問いと向き合い、自分で仮説を立てます。その後、グループワークで意見交換を行い、周りの生徒と相互の考えを共有。互いの考えや新たに学んだ知識から結論を導き出します。
必ずしも正解に辿り着くことがゴールではなく、論理的に思考するプロセスを重視しています。また、ディスカッションの機会を多く設け、自分の考えを他者に向けて表現することの積み重ねによって、コミュニケーション力を養います。
「新型コロナウイルスや災害など、いろいろなことが起こる予測不可能な時代ですから、問題解決能力が必要です。PBL型授業では答えの出ない問題に最善と思うことを考え、それを人に説明するスキルを身につけます。本校の生徒たちはもともとグループ学習が得意な傾向があり、すぐに適応できるようになりました。教員も教科ごとに研究会を開くなど、授業の質の向上に努めています」と教頭の小西恒先生は話します。

2023年から男女共学化
「サレジアン国際学園世田谷」に

同校では、2023年度から男女共学化を実施。校名も「サレジアン国際学園世田谷中学高等学校」となり、生まれ変わります。実は、PBL型授業の導入も、学校改革のひとつであり、共学化に先駆けて実施されました。「男子生徒が入って、PBL型学習を行うことにより、女子とは異なる論理力を発揮し、さらに効果が大きくなることが期待できます」と小西先生。共学化は同校の母体であるカトリック修道会の「サレジアン・シスターズ」(本部・イタリア)の要請によるもので、世界的に同じ母体の学校の共学化が進んでいるといいます。共学化に伴い、オールイングリッシュで授業を行うインターナショナルコースも新設。帰国生や中学入学前から英語に親しんでいる生徒を多く受け入れます。また、目黒星美がこれまで力を入れてきたVCP(ボランティア・コミュニケーションプログラム)も継続。これはボランティア的実践を軸にした同校独自のプログラムで、被災地研修や防災イベントへの参加などボランティア活動を通じて社会とつながり、他者と協働し、探究する実践的な学びを行います。これまでの伝統を守りつつ、大きく生まれ変わる同校に注目です。

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

目黒星美学園中学校
[学校HP]http://www.meguroseibi.ed.jp/
〒157-0074 東京都世田谷区大蔵2-8-1 Tel.03-3416-1150
最寄駅/
小田急小田原線「祖師ヶ谷大蔵駅」徒歩20分。東急田園都市線 大井町線「二子玉川駅」、東急東横線「都立大学駅」からバス「星美学園」ほか。スクールバス:「二子玉川駅」からあり。

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