夏休み期間は学びを定着させる行事が充実!コロナ禍でも学校にいながら国際感覚を養う
グローバル&サイエンスから目標に沿った3つのコースへ
武蔵野大学中学校・高等学校は、2019年にそれまでの武蔵野女子学院から現在の校名となり、男女共学化がスタート。時を同じくして、現・学園長の日野田直彦先生が校長として着任し、学校大改革が始まりました。同校では「グローバル&サイエンス」をテーマに掲げ、中学の3年間は英語をツールとして世界に貢献できる人、問題解決スキルのある人を育成。高校に進むと医学部や国公立などの難関大学を目指す「ハイグレード」、海外大学や国際関係学部などを目指す「PBLインターナショナル」、武蔵野大学を中心に幅広い進路を目指す「本科」の3つのコースに分かれ、それぞれの進路に向けて学びを深めるカリキュラムとなっています。
また、同校は落ち着いて学べる環境も特徴で、IT企業をイメージして造られた図書館や全面人工芝のグラウンドなど設備面も充実。コロナ禍の現在はオンライン授業にも対応しており、生徒や保護者の希望により登校して受ける対面授業とオンライン授業を選択できるようになっています。オンライン授業については生徒からアンケートをとり、よりよいものにしていく工夫をしています。今回は夏休み期間中に行われた学習行事や海外研修の代替として行われたグローバル体験イベントについて入試広報部副部長の清野慎太郎先生にお話を伺いました。
受験対策夏期講習とICT活用・自習マラソン
「夏休み期間は高3の希望者向けに参加費無料で受験対策夏期講習を行っています。2期に分け、7月後半、8月後半に5日間ずつ、受験に必要な科目を選択して受講するシステムです。内容は一般入試を受ける受験生向けとなっており、どのコースの生徒も受講できるので、多くの生徒が活用しています」と清野先生。1コマ90分ずつで、科目は英語、現代文、古典、数学、地理、世界史、日本史、物理、化学、生物が選択できます。また、無料の講習とは別に代々木ゼミナールの講師による3日間の小論文講座(有料。個別添削あり)も実施されており、こちらは一般受験以外にも総合型選抜、推薦入試などさまざまな入試制度で受験する予定の生徒が受講していたようです。
中1から高2の生徒対象には、「ICT活用・自習マラソン」というイベントが実施されています。「学習ICTコンテンツを正しく活用した勉強方法を身につけることを目的としたイベントで、8月前半に3日間、後半に5日間登校し、教室で各自タブレットに入っているスタディサプリ、アタマプラスなどのコンテンツを活用して自習を行います。前半の3日間で10時間、後半の5日間で32・195時間自習を継続し、マラソンの距離と同じ42・195時間を完走しようという目標を設定しています」と清野先生は話します。自習で主体的に学ぶ習慣を身につけると同時に、目標を達成して「根性」や「自己肯定感」を養うという狙いもあるそうです。同校では高2までの学年は自学自習をしっかりできるようにするため、講習、補習などを行わない方針です。このイベントも先生方はファシリテーター的な役割で「一緒にマラソンを走ろう」というスタンスで行われていますが、期間中は各教科の先生方にわからないことを質問することができます。「イベントには体育や音楽の先生方も参加し、休憩時間にストレッチをしたり、ヒーリングタイムを設けて音楽を聴いたりする時間も設けています。これは時間の区切りをファシリテートして、切り替えを上手に行っていこうという意味が込められています。このように本校では主要5科以外の先生方も参加して、一緒に学校づくりを推進しています」(清野先生)
42・195時間を完走した生徒には賞状を授与しているので、達成感や自信につながり、「勉強を継続する自信がついた」「メリハリをつけて勉強することができるようになった。これからも頑張りたい」といった感想が寄せられているそうです。参加した生徒たちは学習ICTコンテンツを使いこなせるようになり、自ら学ぶ習慣や自己肯定感も身について、多くのものを得た夏休みとなっているようです。
学校でグローバル体験できるイングリッシュキャンプ
今年の夏休みは新型コロナウイルス感染拡大の影響で海外短期研修が実施できないため、その代替として高校生の希望者向けに校内で宿泊を伴わない4日間のイングリッシュキャンプが開催されました。「対象学年は高1・高2で、どのコースからも参加可能だったので、このイベントは異なる学年やコースの生徒同士が交流するきっかけにもなったようです」と清野先生。
このイベントでは海外のさまざまな国々から日本の大学や大学院に留学している留学生たちがメンターとして来校し、生徒たちとワークショップなどを行い、交流しました。グローバルな人々と出会い、会話することでこれまで知らなかった新しい世界や文化を知り、それによって自分自身のことを改めて理解し、英語で表現していこうというプログラムで、自己紹介から始まり、最終日には自分自身のことを英語でプレゼンテーションし、審査を受けます。「最終プレゼンテーションでは好きな曲をかけながら自分がどんな人間かを表現するなど、それぞれ工夫しながらスピーチしていました。自身のつらい経験や変わったきっかけなどを話す生徒もいて、聞く側の生徒たちも真剣に耳を傾けていました。スピーチは上位5位までが発表され、表彰されました」(清野先生)
同校は中学からグローバル教育に力を入れていることが特徴で、帰国生や英語の能力が高い生徒を対象に英語の取り出し授業も行っています。今年度は共学1期生が中3になりましたが、PBLインターナショナルコースへの進学希望者がこれまでより多いのだとか。同校ではコロナ禍においても日本にいながらグローバル体験ができる機会を設け、生徒たちの国際感覚や英語力向上につなげています。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
武蔵野大学中学校
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