私学探検隊

独自科目「国語表現」で培う、一生モノの書く力と話す力

共立女子の独自の科目「国語表現」が始まって4年目。「書く力」と「話す力」の表現力を育むことを目指し、論述、討論、プレゼンテーション、詩歌の創作など幅広い内容に取り組みます。中1から中3まで毎週1時間少人数で学び、表現を身につけていきます。
「大学入試でも小論文やプレゼンテーションが当たり前に求められるようになりました。国語表現の授業を行うようになってから、生徒たちはそうしたことに抵抗感や物怖じすることもなく、堂々と発表できる様になっていることに手応えを感じています。小論文なども、ポイントを伝えるだけですぐコツをつかんで、書けるようになっていますね」と国語科の金井圭太郎先生は話します。

帷子つらね先生による短歌の特別講義!

帷子つらね先生による短歌の特別講義!

歌人の先生と短歌を学ぶ授業

ある日の中2の国語表現では、歌人の帷子(かたびら)つらね先生を講師に招き、短歌を一緒に作る授業が行われました。帷子つらね先生は、現役大学生でもある歌人で、史上最年少で歌壇賞を受賞しています。
「私が新聞の広告欄に短歌を応募して、掲載してもらえたのが13歳のときです。自分が短歌を詠み始めた時と同じ年齢の生徒たちに、この授業を通して短歌について伝えられることに引力のようなご縁を感じました」と話す帷子つらね先生。
まずは短歌の決まりや例など基本の説明を聞きながら、短歌について知ることから始まりました。
そしていよいよ、生徒たちも実際に「作歌」または「短歌の創作」に挑戦です。ある絵画を見て思い浮かんだ言葉をメモしたり、言葉を並べかえて推敲したりと、先生のアドバイスを受けつつ、5・7・5・7・7のリズムに沿った短歌を作っていました。生徒たちは、それぞれの思いを、限られた文字数に込めていました。
普段は教科書などで触れていた短歌も、自分たちで実際に詠むとなると、悩みつつも熱心に考える生徒たち。
「自分の頭の中にあることを形(短歌)にすることで、誰かの目に止まり、誰かが読んでくれるかもしれないという救いや緊張感があります。短歌自体を好きになってくれなくてもいいのですが、何もないところから発想したり、アイデアを見つける経験は、他のことにも生きていくでしょう。言葉にすることは難しい。コミュニケーションをする上でも同じです。短歌に限らず、自分で声をあげたり、表現したり、何かを残したいという感情や情熱が芽生えてくれればうれしいです」と授業を終えた帷子つらね先生。生徒たちにとって年齢の近い帷子先生から学ぶ短歌は、新鮮な体験となったようです。

「聴く力」も身につき能動的な交渉力に

国語表現では、iPadやPCなどのICT機器を利用したり、修学旅行の紀行文や総合的な学習の中でお世話になった方にお礼状を書いたりと、多角的な表現を学び、経験を積んでいきます。
表現することだけでなく、生徒たちはクラスメイトのプレゼンやブックトークを聞くことで、反応したり、褒めたり、評価したりと、能動的に「聴く力」も身についてきているそうです。国語表現で培う創造力や表現力、そして互いの意見や考え方に耳を傾け、受容し、新しい議論へと話を進めていける力は、社会に出てからも大きなプラスになっていくでしょう。

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

共立女子中学校
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