ICTを活用し、様々な学習方略を検証する中1の探究授業
苦手科目を克服し、学習スタイルの確立を目指す
女子聖学院中学校は、創立116年を迎える伝統校である一方で、ICTを活用したオンライン学習が充実しています。コロナ禍の2021年9月は、生徒の出席番号の偶数、奇数で分けた分散登校を実施。半数が登校、残りの半数が自宅でオンライン授業を受ける体制となっています。
今年度の中1総合学習では、「学習方略の探究」に取り組んできました。この授業について、中1総合学習担当の川村明子先生(数学科)にお話を伺いました。「自分にとってベストな学習スタイルを確立することがこの授業の狙いです」と川村先生。探究学習では「問い」を立て、その仮説を検証し、まとめる作業を行いますが、前期最後の授業では期末テストでいかに苦手教科を克服していくかが「問い」となっています。
周りと協力して学び合い、共有しながらお互いを伸ばす
この授業では、中1の4クラスを5グループに分け、1グループが1教科を担当します。在宅でオンラインの生徒も自分のグループに接続して参加します。
まずは自分で分析した問題の傾向や特徴を書式に記入し、グループ内で発表を行います。その後、他のグループとオンラインで繋いで、全体の発表も行います。他グループの発表を聞く時には、タブレット上に手書きノートアプリを活用して書き込みを行います。「学習アプリを活用し、教員が黒板と口頭だけで伝える時代から、生徒同士が共有できる時代になりました。他者の発表を聞くことで担当しなかった教科にも気づきをもてます。周りと協力しながら学び合い、お互いの力を伸ばしていくことで、自分だけで成長するのではなく、他者あっての自分であることを実感することができます」と川村先生は話します。期末テスト終了後には苦手教科をどのように克服したのか、成果発表も行います。
自己の学びから視野を広げ、進路、キャリア教育へ
同校の総合学習のカリキュラムは、中1で自己を見つめて学びを探究し、中2ではそこから視野を広げ、社会と自分との関わりについて考えます。中3では自分が望む未来の形について、ゼミ方式で研究し、学びを深めます。高校生になると、進路を見据え、「本物」に触れることを重視。大学研究室を訪問して専門家の話を聞くなど、進路を意識した取り組みを行います。高2では関心のある社会課題について研究論文を執筆。「自分が社会にどう関わっていくのかを考え、将来の進路やキャリア教育につなげていきます」と川村先生。生徒たちは6年間ともに学び合い、社会に貢献できる女性へと成長していきます。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
女子聖学院中学校
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