私学探検隊

日本のリーダーを育てる自学力、ICT、国際教育

■国内外で注目の国際教育

巣鴨学園では、多様なバッググラウンドを持つ人達とでも中身の濃い議論をし、協力し、行動できる力を持ったグローバルリーダーを育てる国際教育を展開してきました。
英イートン校サマースクール、豪ロックハンプトン・ウインタースクール、ターム留学、さらにはオックスフォード大学やケンブリッジ大学の卒業生を招いた「巣鴨サマースクール(SSS)」など、どれも英語力だけでなくリーダーとなるべく生徒たちの内面を大きく成長させる学びばかり。
そこに今春新しくスタートしたのは、国際教育に力を入れる国内8校で行った「Double Helix(DH、ダブル・ヒーリックス)」です。高次元の思考は、知識の量と高次の思考が二重螺旋のように絡みながら向上していくことから名付けられたこのプログラム。様々な分野において第一線で活躍するイギリスの講師から講義、ディベート、ディスカッション、プレゼンテーション、課題などに取り組みながら学ぶ1カ月間を約50人が受講しました。
巣鴨学園の国際教育を先導してきた国際教育部部長の岡田英雅先生は、DHの成果をこう話します。
「世界の第一線で活躍している講師たちが、芸術や医療、言語などについて本気で授業を考え、行い、生徒たちに向き合ってくれました。英語であるだけでなく、知識を学び、考え抜かなくては対峙できないようなハイレベルな内容でしたが、生徒たちは一生懸命取り組み、3週目のプレゼン、4週目のディスカッションでも深い思考の成長を見せてくれました」

■急加速で差をつけるICT

こうしたプログラムを可能にした背景には、巣鴨の急速なICT化がありました。コロナ禍の休校後、すぐに教務課の山崎大輔先生を中心としたICTチームが動き、試行錯誤を繰り返しながらも環境整備や先生たちとのITスキル共有などを進めてオンライン授業や授業動画配信を開始。スタディサプリなどアプリも活用しながら、生徒たちの学びを支えました。通学再開後も、マイクロソフトのPC、surfaceを50台購入して各教室に配置し、授業を生中継。分散登校でも自宅から受講し続けられる環境を実現しました。
そして現在も巣鴨のICT化は進化し続けています。今年4月には中1、高1全員に1人1台パソコン配布となり、来年には全学年に行き渡る予定。現在も、授業や宿題でつまづきそうな内容についての解説動画を公開したり、個別のオンライン英会話を自宅でも受けられるようにしたり(希望者対象)と、個別のニーズに合わせて学びを深められる手段としてどんどん取り入れられています。
「新しく知識を学ぶ時には人は3次元のほうが関連付けて覚えられるので、教室での学びを大事にし、反復学習などにはICTを使うなど、検証しながらアナログとデジタルを使い分けています。いつ、どのような形で取り入れると教育効果が高いのかを見極めながら、今後も取り入れていく予定です」と山崎先生。

■自学力をつける思考のジム

ICTや国際教育など新しい学びが増えても、重要なのは生徒本人たちの学びに向かう姿勢です。それには、学びへ向かう自らの力=自学力が大きく影響します。学習の方法や時間のとり方、休息方法、睡眠時間、健康管理といった内容について最新の研究結果や世界で注目されているメソッドを学ぶ「巣鴨Learners’Gym(SLG)」というセミナーも中学生向けに始まっています。
「SLGを始めてから、生徒たちの自学時間の集中度が格段に上がりました。どんな状況でも希望を見出せる力、強い思いで夢を叶えていく力をしっかり持って欲しいのです。そのためには、社会変化を起こしたり、周囲の存在や協力で小さな成功を積んだりする機会をどんどん設けていきたいと思います」(岡田先生)。
最新ツールや独自のリーダーシップ教育を取り入れ、日々躍進する巣鴨。まさにVUCAと言われる時代を切り拓いていける知も心も兼ね備えたリーダーが育っています。

<リーダーが育つオリジナル教育>

「巣鴨Learners' Gym」で、自ら学習に向かう意志とスキルを習得。

「巣鴨Learners’ Gym」で、自ら学習に向かう意志とスキルを習得。

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

巣鴨中学校
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