学校改革初の入試で受験者数7.5倍に
注目度の高さがわかる入試結果に
「星美学園中学校」から校名を変え、新たなスタートを切るサレジアン国際学園中学校。創立以来一貫して女子教育に力を注いできましたが、社会の変化に伴い今回の学校改革で男女共学に。創立者の理念を引き継ぎながらも、新しい学校として歩み始めます。
共学化一期生を迎える今回の入試では、前年度比で受験者数7.5倍、外部入学者数11倍を記録。注目度の高さがうかがえる結果となりました。合格後の入学手続き率が高かったことも特徴で、合計120名が入学。男女の内訳は半々で、本科クラス約60名、インターナショナルクラス約60名の体制でスタートします。インターナショナルクラスのうち半数の生徒はネイティブスピーカーの英語面接をパスしていることもあり、生徒たちは性別や語学習得レベルの隔たりなく、多様性に富んだ学習環境のなかで学んでいきます。
ケンブリッジ国際認定校として世界標準の教育を
「外部入学者が多かった理由のひとつに、この度『ケンブリッジ国際認定校』として承認を受けたことに期待を寄せられているという点があると思います」と教えてくれたのは、社会科教諭であり、募集広報部部長の川上武彦先生。ケンブリッジ国際認定校とは、世界最大の国際カリキュラム評価開発機関である、ケンブリッジ大学国際教育機構の認定校のこと。日本ではインターナショナルスクール=「国際バカロレア」のイメージがあり、ケンブリッジ国際の認定校が少ないことからまだ知名度が高くものの、世界では国際教育の標準として、国際バカロレアよりも古くから知られていました。認定校で取得した資格は、世界トップクラスの大学を含む195か国の教育機関で受け入れられています。
「海外の大学への進学を視野に入れている生徒のほか、『世界標準の学びを受けさせたい』という保護者の方から、大きな期待を寄せていただいています」(川上先生)
「21世紀に活躍できる世界市民の育成」を教育目標に掲げる同校。これまで以上に国際色豊かな学校として、世界標準の教育を提供します。
PBL授業で解のない議題に取り組む
今日の社会の状況は創立時から大きく変化し、急激なグローバル化、テクノロジーの進展のなかでこれまでになかった問題に向き合っていかなければなりません。サレジアン国際学園では、国際社会で活躍する「世界市民力」を育てるための教育を行っていきます。
具体的には、創立者・ドンボスコが提唱した理念に基づき、慈愛の心や人間性を育んでいく「心の教育」をベースに、①考え続ける力 ②コミュニケーション力 ③数学・科学リテラシー ④言語活用力の4つに重点を置きます。
これらの力を伸ばすため、全教科でPBL型授業を展開。PBL(Project based learning)型授業とは、正解のない課題に対して、生徒が主体的に最適解を構築するための授業です。
単元ごとに、教員から内発的な知的好奇心に火をつけるTrigger questionが投げかけられます。これを受け、生徒は自分なりの答えを構築します。その過程では、自ら情報収集を行い、様々な知識に触れたうえで最適解を導き出す方法を学んでいきます。
自分なりの答えを導き出したあとにはグループで話し合いを行い、自分では考えつかなかった多くの意見や秀逸な理論展開を耳にします。そして、「最も説得力のある人の意見」をグループ代表意見として採択し、クラス全体へプレゼンを行います。
「『いつも同じ人の意見が採用されるのでは』と心配される保護者の方もいらっしゃいますが、そうとは限りません。Trigger questionとして問われるのは正解のない議題。誰も思いつかないような発想がグループの意見として採択される可能性もあります。グループの主張として代表意見に選ばれれば、生徒にとって大きな自信になるでしょう」(川上先生)
同校のPBL授業では、相手の意見を否定することを禁止しています。まずは意見を受け入れ、思考し、グループとしてひとつの解を導き出し、発表することの達成感を味わいながら、グローバル社会で活躍していくための力を伸ばしていきます。
2コース制で多様な進路に対応
同校では、2022年度から本科クラスとインターナショナルクラスの2コース制を導入。生徒一人ひとりの希望進路にあわせたきめ細やかな指導を行っていきます。国公立や難関私立大学を視野に入れる本科クラスでは、PBL型授業の徹底に加え、大学のようにゼミナールに所属してひとつのテーマについて研究を行います。特徴的なのが、分野ごとに複数の学年が一緒に学ぶこと。学年を超えた協働の姿勢を育みます。また、現在週6時間としている英語を週8時間設け、確かな英語力を獲得していきます。
インターナショナルクラスは週に10時間の英語授業で、国際感覚を養っていきます。クラスはStandard GroupとAdvanced Groupに分かれ、Advancedは英語だけでなく数・理・社の授業も外国人教員によって英語で行われます。「Standardの生徒はAdvancedのネイティブに近い英語を日常的に聞くことで英語力が伸びます。グループをまたいで日本語やほかの科目を教え合うこともあるでしょう」(川上先生)
6年間でたくさんの友人から刺激を受けながら、実りの多い学校生活が送れそうです。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
サレジアン国際学園中学校
[学校HP]https://www.salesian.international.seibi.ac.jp/
〒115-8524 東京都北区赤羽台4-2-14 Tel.03-3906-7551(入試広報部直通)
最寄駅/
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