6年間の学びで輝きを増した生徒たち。今、旅立ちの時
培った力を基に自分で考え発信する人に
去る3月16日、穏やかな春の日差しが降り注ぐ中、恵泉女学園高等学校の第74回卒業式が執り行われました。
日々の礼拝で親しんできたパイプオルガンの音色と共に入場する卒業生。その真っ直ぐな眼差しからは、多様な経験や仲間とのかけがえのない時間により、強くしなやかな心が育まれてきたことが伺えます。「中学の頃はやんちゃな学年でしたが、やさしくて素直という一面もあり、本校独自の礼拝での感話や、掃除などにも誠実に取り組んでいました」「大学受験を経て久しぶりに登校した時、生徒たちがそれぞれ充実感をもち、成長した顔つきになっていたのが印象的でした」と、入試広報部の花岡尚子先生と6年生担任の鴨田百合先生。
定評のある英語教育や、知的好奇心を喚起する理系教育などによって〝思考力〟と〝発信力〟を高めてきた卒業生。本山早苗校長は「これからも自分の頭で考え、発信する人に。そして希望に満ちた善き人生を」と、廣瀬薫学園長は「6年間で身につけた本当の生きる力を基に、どんな時でも高いセルフイメージを持ち、自分を大切に生きて欲しい」との言葉を贈りました。
先輩方から受け継いだ伝統の「学燈ゆずり」と「光よ」
式の終わりには学園創立時から続く「学燈ゆずり」が行われ、灯りのともされた学燈が、卒業生から在校生へと手渡されました。そして、卒業生は学燈から分け与えられた灯りを自分のろうそくにともしていきます。全員のろうそくに灯りがともると、創立者河井道先生が訳詞された「光よ」のメロディーが流れ、あたたかな歌声に包まれながら卒業生は会場を後にしました。
それぞれの場所で輝きながらOGとして繋がっていく
これから自分の道へと進む卒業生ですが、学校との関係が終わるわけではありません。2年後の成人の日には同窓会が「はたちを祝う会」を開催。毎年多くの卒業生が参加し、旧交を温める良い機会になっています。また、先生、同輩、後輩との距離が近い同校らしく、近況報告を兼ねての母校訪問や、進路相談会への協力など、OGとしての繋がりが続いていきます。
「社会の中で不思議と互いに共通点を感じ、『あら、あなたも恵泉!?』と気づくことがあり、世代を超えて繋がる卒業生も多いようです。これからも河井先生の言葉の通り、やさしさをもって『はい』と『いいえ』をはっきり伝え、身近なところから平和をつくり出す人に成長していって欲しいです」と、花岡先生は卒業生への熱い思いを語ってくれました。
世界への関心を育み主体的な学びを促すメディアセンター
世界に心を開き、平和の実現のために貢献できる女性の育成を教育目標とする恵泉女学園。今回の卒業式でも「平和をつくる」という言葉が多く聞かれました。その理念に基づき、生徒が広い視野をもち世界を知るための入り口となっているのが、同校のメディアセンターです。約9万冊の蔵書に加え、新聞、雑誌といった活字メディアを揃えるほか、可動式の電子黒板やパソコン、デジタルカメラなど電子メディアも充実。楽しみながら情操や好奇心が養われるほか、探究型授業の場としても活用されています。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
恵泉女学園中学校
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