私学探検隊

春の選抜(甲子園)で国家斉唱に選ばれた板戸耀央(あきひろ)くん(高3)の夢は世界的なオペラ歌手

「とにかくうれしい」本番を前に記者会見

国歌独唱を披露してくれた板戸くん。重厚なバリトンの歌声は、会場にいる人全員の心を打った

国歌独唱を披露してくれた板戸くん。重厚なバリトンの歌声は、会場にいる人全員の心を打った

3月19日に開幕した第94回選抜高等学校野球大会(春の甲子園)の開会式において、堂々とした歌声で国歌独唱を披露した高3の板戸耀央くん。本番を前に、新聞社などのメディアが集まり、記者会見が開かれました。また、この日は板戸くんが受験した東京芸術大学(芸大)の合格発表2日前。後日、見事合格しましたが、記者会見では緊張しながらも笑顔で受け答えをしてくれました。
甲子園での国歌独唱は「第75回 全日本学生音楽コンクール 声楽部門高校の部」で第1位受賞したことによるもの。
「甲子園での独唱が決まった時、合唱部の先輩や仲間からは『おめでとう』という連絡をたくさんいただきました。また僕自身もとにかくうれしいです。選手の方々には応援の気持ちを、自分を応援してくれた方々には感謝の気持ちをもって歌いたいです」と語ってくれました。さらに、「歌詞の意味や作曲の背景について考えながら練習しています」とも。
中学から6年間、合唱部に所属していた板戸くんは、歌うことに魅力を感じ、中3の時には音楽大学進学を決意したそうです。
「歌うことがどんどん楽しくなっていった6年間でした。また、歌を通じて一つのことに取り組むことの大切さを学びました」(板戸くん)

才能を見抜く先生がいて才能を育む環境がある
中学に入学した板戸くんを合唱部にスカウトしたのは、会見に同席した合唱部の顧問・上田武夫先生。
「彼は非常にいい声をしていて、楽器としての声に可能性を感じました。また、一つ教えればそれ以上の結果を出してくれる生徒です」
さらに、「板戸くんが1位を取った全日本学生音楽コンクールは、彼の先輩が一昨年3位、昨年が2位、今年彼が1位と、順調に順位を上げてきてくれました」とうれしそうです。
桐光学園は普通科のみの進学校。「音楽系の高校ではない学校の生徒がコンクールで上位入賞し、甲子園の開会式で独唱するのは、非常に稀(まれ)なことだそうです」と教えてくれたのは広報担当の井戸大先生。
板戸くんは合唱のクラブ活動のほか上田先生や上田先生の知人の先生から声楽の個人レッスンを受けており、多忙な高校生活だったようです。
「合唱部では人間関係や仲間たちとのハーモニーを、個人レッスンでは歌に込めた思いなどを考えながら歌うことを学びました。勉強との両立は難しかったですが、高3になるとコツが掴めてきました」(板戸くん)
音楽以外では数学と理科が得意だったという板戸くんですが、大学は芸大のみを受験。芸大では理論もきちんと学び、世界的なオペラ歌手になり、世界中の人に歌声で感動を届けたいという夢を抱いています。夢を見つけ、才能を育んできた6年間。「多様性を重視する本校では、ここ7年で8名の生徒が最高峰である芸大に入学しています」(井戸先生)
桐光学園には一人ひとりが活躍できる場があり、またその才能を見つけてくれる先生がいて、それを伸ばしてくれる環境があります。

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

桐光学園中学校
[学校HP]http://www.toko.ed.jp
〒215-8555 神奈川県川崎市麻生区栗木3-12-1 Tel.044-987-0519
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