多くの国際生がいる環境で「世界を心に入れた人」に
創立から受け継がれる多様性の受容
啓明学園中学校高等学校では創立当初から帰国生や外国籍の生徒を受け入れており、多様性を受容する校風が受け継がれてきました。今回は今年度着任した校長の大坪隆明先生に同校の特長や取り組みについてお話を伺いました。「本校には40を超える国や地域から国際生(外国籍の生徒や帰国生など)が集まっています。中高の生徒の3割以上が国際生で、日常の学校生活の中で異文化を身近に感じられます」と大坪先生。学園の理念のひとつに「世界を心に入れた人を育てる」という一節があり、ここには多様性に富んだ世界が一人ひとりの心に宿るようにという思いが込められています。
「本校は独自メソッドの教育を行っており、国際生もクラス分けせず、一般生と同じホームルームクラスに入ってお互いに刺激し合い、多様性を学んでいます。その上で主要教科の授業では取り出しクラスを設け、英語と日本語の言語理解度に合った授業を展開しています」と大坪先生は話します。国際生の中には日本語で日常会話ができても学習言語として定着していない生徒もいるため、数学、理科、社会も日本語の理解度に応じた教材を使用しています。また、ネイティブや元帰国生などの先生方が国際生の生徒たちをきめ細かくサポートしています。「私自身も東南アジアで帰国生の教育や日本語教育に携わった経験があるので、今後、生徒のサポートもしていきたいと考えています」(大坪先生)
ラウンドスクエアなどの海外交流や研修も充実
一方、一般生に対する英語学習や国際理解授業にも力を入れており、中学では「国際理解の日」を設け、生徒たちが世界のさまざまな課題について調べ、話し合い、考えをまとめて発表しています。また、同校は「ラウンドスクエア」に加盟しています。これは現在世界50か国の私立学校が加盟している国際的な学校同盟で、加盟校同士が交換留学などの交流を行うものです。コロナ禍で海外に渡航できなかった昨年度はオンラインで海外の生徒たちと交流しました。このほかにも短期から中長期まで希望に応じてさまざまな海外研修や留学のプログラムが用意されています。「海外に行く生徒は国際的環境で学び、力をつけてほしいですね」と大坪先生。さらに、海外大学への進学希望者は、UPAA(海外協定大学推薦制度)を利用し、イギリスとアメリカの協定校18大学への学内推薦も可能です。
同校の日本庭園に建つ「北泉寮」は明治時代の建築物で、東京都指定有形文化財に指定されています。自然豊かな環境でもあり、四季折々の変化を楽しみながら充実した学校生活が送れそうです。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
啓明学園中学校
[学校HP]https://www.keimei.ac.jp/jsh/
〒196-0002 東京都昭島市拝島町5-11-15 Tel.042-541-1003
最寄駅/
JR・西武拝島線「拝島駅」、JR「立川駅」からバス「啓明学園」ほか。スクールバス:「拝島駅」から6分、京王線「京王八王子駅」から20分、JR「八王子駅」から30分。