私学探検隊

プレゼンテーション力をつける探究学習

「人類は進化するのか」多面的視点を育てる探究
「国際教育を通じて国際社会で活躍できるチャレンジ精神旺盛な人間の育成」を目標に掲げる大宮開成。その達成のために力を入れているのが「プレゼンテーション教育」です。プレゼンテーション教育は中1から高2までで行われ、それぞれSDGsに関連した「身近な環境」(中1)、「日本」(中2)、「世界」(中3)、「自由学術研究」(高1・高2)をテーマに探究を行い、その成果は2月の「開成文化週間」で発表します。
まず入学後はパワーポイントの使い方など、探究学習に必要な基本的なことを学びます。指導するのは「探究チーム」の先生方。
「かつては担任がそれぞれの方法で指導してきたのですが、チームができたことにより、資料の作り方、パワーポイントの使い方、発表の仕方など基本的なことを統一感をもって指導することが可能になりました」と学年主任の奥野太貴先生は言います。
奥野先生が今年2月の発表で印象に残ったものを教えてくれました。
「中3ではNPO法人と協力してオリジナルデザインのポストカードを作り、カードを販売して途上国の支援につなげようとしたグループです。高校生になると、話すこと自体がうまくなっていますが、高1では『進化論』と『ヴィーガン』についての発表でした。『進化論』ではその概論を紹介しつつ『将来、人間は進化していくのか』という点をプレゼンしており、着地点が素晴らしいと思いました。また、『ヴィーガン』では貧困や環境問題にまで言及しており、多面的に物事を見ていることがわかる発表でした。このように、探究では調べたことに対して『自分はどう思うか』という視点も大事なんです」(奥野先生)
卒業生は大学に進学後、よく周囲から「プレゼンがうまい」と言われているそうです。
「大学に入ると、さらに話し合いやディスカッションする機会が増えます。プレゼンの基礎ができている本校の生徒は、研究に集中できるのではないかと思います。また、大学卒業後にもさまざまな場面で活用できるので、中高のうちにプレゼンテーション力をつけておくことは非常に重要だと思います」(奥野先生)

高2が中1の面倒を見るフレッシュマンキャンプ

ゲームは個人よりチームのほうがより高い点数を取れるのだとか。写真はチームでゲームに取り組んでいる様子

ゲームは個人よりチームのほうがより高い点数を取れるのだとか。写真はチームでゲームに取り組んでいる様子

同校では入学直後に「フレッシュマンキャンプ」があります。この行事では高2の生徒が実行委員として企画・運営するプログラムに、新入生である中1が参加。チームビルディングをテーマにした行事です。中1は校内オリエンテーションやゲームなどを通じ学校に慣れ、仲間と協力することを、高2にはリーダーシップを身につけるという目標があります。
プログラムは、中1の担任に関するクイズやチームごとの助け合いや工夫などが必要なゲームなど、楽しいものだったようです。また、中1は高2の先輩と触れ合うことで縦の関係も学びます。さらに、「キャンプが終わって1か月が経ちますが、高2の生徒の中には昼休みに中1のクラスに様子を見にいく生徒もいるんですよ」(奥野先生)
フレッシュマンキャンプで育んだ大宮開成の精神が、探究やプレゼンテーションにつながっていきます。

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

大宮開成中学校
[学校HP]https://www.omiyakaisei.jp/
〒330-8567 埼玉県さいたま市大宮区堀の内町1-615 Tel.048-641-7161
最寄駅/
JRなど「大宮駅」徒歩25分。「大宮駅」から国際興業バス7分
「天沼町」。登校日朝にはノンストップ直行便あり。

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