体験学習を通じて仲間と協力し合う大切さを学ぶ
5月27日、恒例行事である中2の田植え体験と、中3の鎌倉研修が実施されました。あいにくの大雨スタートとなりましたが、午後には晴れ間も。澄んだ青空の下で、生徒たちは座学で学べない楽しさを体験することができました。
SDGsへの関心が高まった
中2は、埼玉県の「アグリパークゆめすぎと」で田植えと玉ねぎの収穫を行いました。
K.Sさんは、初めて農作業を体験し、苗を植える難しさに大苦戦。「苗を刺したつもりでも不安定で抜けてしまうので、農家の方に教えていただきながら何度もやり直しました」(K.Sさん)。雨が上がったのも気付かないほどみんな作業に夢中だったそうです。
「田植え体験をして、農家のみなさんがこんなに大変な思いでお米を作ってくださっているのだとわかりました」と言うK.Sさんは、それ以降、ご飯を残さないようになり、SDGsの食料問題にも関心を持つようになりました。「ご飯をつくってくれる両親への感謝も忘れないようにしたい」と話します。
当日の変更も良い思い出に
コロナ禍であまり行事ができなかった中3にとって、鎌倉研修は待望の校外授業となりました。「一番印象に残ったのは、明月院のあじさいです。リスがいたことにも驚いて、夢中で写真を撮りました」とK.Kさん。
大雨のため出発が遅れ、急遽、事前に決めていたルートを変更しなければならないハプニングも。「班のメンバーで話し合って、一つの場所をじっくり散策するように切り替えました」とM.Hさん。みんなで楽しい思い出にしようと協力したことで、より仲が深まったそうです。
K.Kさんは、江ノ電からの景色を俳句に詠み、M.Hさんは研修後の新聞で、興味を深めた大仏を紹介しました。2人とも、何気ない景色をじっくり眺めたり、関心のあるものを調べたりする楽しさを学んだそうです。
教室では学べない経験を
駒込中学校は、創立から340年を超える伝統を持ちながら、ⅠCT教育やSTEAM教育をいち早く取り入れ、最先端の学びも推進しています。そして、仏教を基盤に置いた「人間教育」を礎に、様々な体験学習を設置しています。「座学では学べない経験を積み重ね、自主的な行動を大切にしています」と中学教頭の吉田宏一先生は言います。
体験学習のテーマは学年別で、中1は「自然科学」をテーマに自然博物館見学と林間学校、中2は「食育」で、田植え体験と日光山研修、中3は高校進級に向けて「自律と主体的活動」を学ぶ鎌倉研修と奈良・京都の修学旅行です。
「激動の時代だからこそ、より豊かな人間形成が求められているのではないでしょうか。本校は『一隅を照らす』という教育理念を変わらず大切にします」。(吉田先生)
仏教に基づいた人間教育は体験学習の中にもしっかり根付いています。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
駒込中学校
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