北鎌倉の地にふさわしい 落ち着いた女子校ならではの文化祭
北鎌倉女子学園では、文化祭と体育大会が隔年で交互に開催されます。今年は10月5日(土)6日(日)の二日間、文化祭が行われる年になっています。落ち着いた雰囲気で定評のある女子校の文化祭がどのようなものなのか、高3の皆さんに伺いました。
格調高い文化祭を目指しています
「高雅な品性の涵養」を教育の柱に据えている北鎌倉女子学園。文化祭も、女子校らしい文化の香りが心地よく漂います。その場限りの遊興的なイベントという位置づけではなく、格調高い、文字通り「文化」の祭典を目指しています。
「みどり会」とよばれる生徒会が中心になって、1年近く前から準備を始めます。全部で31の部活動がありますが、そのうちの22部がそれぞれの研究発表やステージ発表を行います。また音楽科による本物さながらのオペラ上演など、全クラスが展示発表などで参加する、全校あげてのイベントです。
生徒会役員の森田さんと吉田さんは「日々の学習の延長上に文化祭があるので、『お祭り』というより、『研究・演技発表会』という言い方の方がぴったりかもしれませんね。」と話してくれました。
今年度のスローガンは「咲 in bloom」
「咲」という漢字には、「花が咲く」だけでなく、「笑顔になる」という意味もあるそうです。この漢字に「in bloom」という「咲き誇る」という言葉を添えて、生徒・来場して下さる方はもちろん、世界中全ての方々一人ひとり、みんなで大きな笑顔の花を咲かせていこうという願いを込めました。
森田さんのクラスでは、いくつかの班に分かれて大学の講義形式のような発表会をするそうです。「スヌーピーから学ぶ人生哲学」「うまい棒から切り開く経済学」など、このテーマを女子高生がどう取り扱うのか、興味をそそられます。
吉田さんのクラスは、来場して下さった方がくつろいでいただけるようなカフェを担当するそうです。おそろいのエプロンを手作りして、おもてなしいたします。
他にも全国優勝を何度も経験しているダンス部や、関東大会常連のコーラス部などによるステージ発表会は、一日中見ていてもあきることはありません。
音楽科による本物さながらのオペラは一見の価値あり
県内私学では唯一の音楽コース・音楽科を持つ北鎌倉女子学園。音楽科にとって文化祭はまさに晴れの舞台です。高校生になると学年ごとにミュージカルやオペラを上演するのが伝統です。
今年の高3では、これまで学園で学んだ音楽の集大成としてモーツァルトの「コジ・ファン・トゥッテ」というオペラ作品に取り組みます。女子校ですから当然、キャストもすべて女子が担当します。
「2年前に先輩たちのオペラを鑑賞したとき、クラスの団結力や技術、心構えなど、圧倒的なレベルの差を感じました。今回あそこまでたどりつけるか心配ですが、伝統を汚さぬようクラスみんなで盛り上げようと思っています。」と高校音楽科3年の大澤さんと山梨さんは話してくれました。
脚本、演出、衣装、照明すべて自分たちで行う本格的なオペラは一見の価値ありです。毎回立ち見で入場規制をするほど。現在、国内外で活躍している音楽科卒業生たちが、この舞台が私の出発点だったと話してくれることもあるそうです。
当日は学校説明会の他、受験生向けのイベントもあるそうです。是非一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
北鎌倉女子学園中学校
[学校HP]http://www.kitakama.ac.jp/
〒247-0062 神奈川県鎌倉市山ノ内913
☎ 0467-22-6900
最寄駅/JR湘南新宿ライン(横須賀線)「北鎌倉駅」徒歩7分。