私学探検隊

英語を武器に、難関大も、その先も。さらなる高みへの原動力「英語イマージョン教育」

今春、中高一貫三期生を輩出した浦和実業。彼らは先輩たちが築いた実績の上に、さらに輝かしい成果を積み上げました。その最大の要因は、多くの生徒が英語に自信を持ち、得点源にできたことです。その原動力となった「英語イマージョン教育」について、佐伯教頭先生に話を聞きました。

英語漬けの毎日が英語脳を作る

― 英語イマージョン教育とはどのようなものですか?

「『英語上達の近道は耳を英語に慣らすこと』という考えで、ネイティブ教師との多くの関わりの中で、英語をシャワーのように浴びせることによって、英語力をつける取り組みです。ネイティブとの主な関わりは、中1・中2でネイティブが副担任となって行われる毎日のホームルーム、ネイティブと日本人によるティーム・ティーチングで行われる実技教科、週2時間の発展レベル英会話授業という3つがあります。ほかにも、学校行事や休み時間、ランチなど、ネイティブ教師は生徒たちの日常のあらゆる場面に関わります。
このように、ネイティブとの日常的なコミュニケーションを通じて生きた英語に触れ、生徒たちは『話す力・聴く力』を早い段階から身につけます。さらに、この環境は、国際感覚や人間性といった、より高度な力も育てています。」

実技教科ではネイティブ教師がサポート役として英語で指導する。

ネイティブとのティーム・ティーチングで行われる体育の授業。


ハワイ島への短期留学で英語力を試し、自信をつける

― 短期留学について教えてください。

「中学までのイマージョン教育の集大成として、高1で3週間、ハワイへ短期留学します。熟練した現地講師による英会話レッスンや、現地校での異文化理解プログラムが行われます。現地住民と同じ目線で生活し、彼らとの積極的なコミュニケーションによって、生徒たちはそれまで培った英語力と国際感覚をさらに磨きあげ、確かな自信を身につけます。」

英語力を武器に難関大入試を突破

―イマージョンは大学受験に役立つのですか?

「4年生以降はイマージョン教育の最終ステップとして、難関大学を突破する武器としての英語力習得を目指します。ここまでで身につけた『話す力・聴く力』と英語への自信という基盤によって、入試に必要な読解能力や英作文能力も驚くほど伸長します。
今年卒業した三期生は東工大や北海道大薬学部をはじめ、理系で特に顕著な成果を上げました。理系受験生にとって、英語が得意であることは大きなアドバンテージです。在校生についても、GTECという英語テストで、本校5年生は優良校と言われる基準を上回る平均528点を取るなど、すばらしい成果が出ています。」

大学入学後も大きな力になる

生きた英語が日常のあらゆる場面にある学校生活。

―イマージョン教育は、卒業後にはどのように役立つのでしょうか?

「先ほどの理系の話で言うと、理系大学では英語が読めないと研究ができません。また、海外で研究するには他国の人とのコミュニケーションが不可欠です。そのようなときに、イマージョン教育でネイティブに触れてきた経験が大きな力になります。英語に自信を持てることはそういった場面でも強みとなるはずです。」

― 英語イマージョン教育は受験だけでなく、卒業してからも役立つ英語力にもつながっているのですね。ありがとうございました。

浦和実業学園中学校
[学校HP]http://www.urajitsu.ed.jp/jh/
〒336-0025 埼玉県さいたま市南区文蔵3-9-1
☎ 048-861-6131
最寄駅/JR京浜東北線 武蔵野線「南浦和駅」徒歩12分。