中学開校3年目。国語の伝統校が「自問自答」の教育で、数学と英語でも目覚ましい伸びを見せている!
1期生が見せた、数学と英語の脅威的な伸び
中学を開校して3年目、今年ようやく中学の3学年がそろった二松學舍大学附属柏中学校・高等学校。夏目漱石も学んだ漢学塾が前身の二松學舍大学の附属である同校は、6年間をかけて『論語』を学ぶ全国でも唯一の学校です。たしかに国語が得意な受験生が多かった同校ですが、この2年間で、1期生が数学と英語で目覚ましい成長を見せはじめました。
1期生が中1のときに受けた中高一貫校対象の模擬テスト(5万人が受験)と、今年中3になって受けた同模試の結果を大学受験時の偏差値に当てはめて見てみると一目瞭然です。
[数学]GMARCHクラス:7名→22名、日東駒専クラス:42名→57名
[英語]GMARCHクラス:5名→10名、日東駒専クラス:27名→43名
現中3の生徒数は約75名ですから、これがいかに目を見張るべき数字か、おわかりいただけるでしょう。
では、その秘密はどこに?
一人ひとりに合わせて、先生が手厚く指導する
同校の朝は「モーニングレッスン」から始まります。週2回ずつ「論語」と「数学」「英語」を学ぶのですが、「数学」の小テストでは、満点をとれるまで個別指導が繰り返されます。放課後補習で、どこでつまずいているのかを明確にし、満点を取れるまで何回でも。
「とことん付き合います。積み重ねが大切な科目ですから。でも、最初は気乗りがしなかった生徒も、解き方に納得したり達成感を味わうと、顔つきが変わっていくんですよ」と数学の玄間昭久先生は言います。
放課後補習をクリアしないと部活に影響してしまうので、なかには「先生、先にもう1枚プリントをください」と休み時間に復習に取り組み、放課後には一発で満点をとろうと意気込む生徒もいるそうです。
「放課後補習も生徒と教員のコミュニケーションの場になっていると思います。ただ、それでは足りず、『先生、先生!』と職員室にもひっきりなしに質問にやってきます。我々は腰をおろす暇もないんですよ」
学年主任の森寿直先生はそう言って笑いますが、1期生の目覚ましい伸びは、このように2年間積み上げてきた、先生方の奮闘と生徒たちの努力の結果にほかなりません。
成果の背景には教育の柱「自問自答」がある
そして、これらの成果はすべて、もとをたどれば同校の教育のキーワード「自問自答」にたどり着きます。
与えられたことだけをするのではなく、自分で課題を探し、その答えを自分自身で見つける……「自問自答」をしようとすると、生徒自身が、そのためにはふだんの勉強をきちんとしていなくてはだめなんだと気づいていくのです。
同校では「自問自答」のもと、環境教育の「3つの教室(森・沼・都市)」や家庭学習のための「3つのノート」など、さまざまな取り組みが行われています。それらは、じつに興味深い内容なのですが、ここでは紹介しきれませんので、ぜひ直接学校に足を運んでみてください。
先生方の温かく粘り強い指導と、学びの意味を意識しはじめた生徒たちの努力が開花した同校、今後がますます楽しみです。
2014年入試
第一志望入試にも注目!
第1回(約30名)=2013年12月1日(日)午前
同校では4回入試のうち、第1回では「第一志望入試」を実施。第2回(1/20午前)、第3回(1/24午前)では特待生選考もあります。また、第4回(2/4午後)までのすべての回で若干名の帰国子女枠がありますので、帰国生の方は、ぜひチャレンジしてください。
・ 試験科目:国・算(基本問題)・受験生のみの面接
・ 会場:本校
・ 備考:帰国生は国語・算数・英語から2科目選択
二松學舍大学附属柏中学校
[学校HP]http://nishogakusha-kashiwa.ed.jp/
〒277-0902 千葉県柏市大井2590
☎ 04-7191-3179
最寄駅/通学に便利な無料スクールバスが4ルート。JR常磐線・東武野田線「柏駅」、東武野田線「新柏駅」、JR常磐線・成田線「我孫子駅」から15分。北総線の4駅(「印旛日本医大」「印西牧の原」「千葉ニュータウン中央」「小室」)からも乗降可。