純心のルーツを再確認し、平和を考える長崎研修
東京・八王子の地にある東京純心女子中学校は、カトリックの教えに基づくこころの教育と、英語教育、探究型学習で知られる女子校です。「人の役に立ちたい」という思いを抱く生徒が多く、国際的な学問分野や医療看護系大学への進学を希望する生徒が増えています。
そんな同校は、長崎にある純心中高の姉妹校。純心のルーツであり被爆地でもある長崎を訪れる高校1年の「長崎研修旅行」について、今尾美枝子先生にお話を伺いました。
長崎の地に行くことで建学の精神を自分のものにする
―長崎研修旅行の目的・狙いを教えて下さい。
長崎研修旅行は、6年間の最後の宿泊行事です。大きく2つの目的があり、1つは長崎を訪れることで純心のルーツを自分の目で確かめること。もう1つは、原爆・平和について考えることです。創立者のシスター江角ヤス先生や原爆投下の歴史について、生徒たちは知識としては知っていますが、現地に足を運ぶことで、より自分自身にひきつけて考えることができるようです。
―実際に見聞きすることの効果は大きいのですね。
生徒にアンケートをとると、原爆ホームで被爆者の方から直接体験談を聞いたことが最も自分を成長させたという回答が多かったです。長崎の純心生も犠牲になっていることなどから、改めて「自分には何ができるのか」と将来について一層真剣に考え始める生徒もいます。
東京も長崎も同じ純心ファミリー 叡智(えいち)と真心を持って社会に貢献できる人に
―長崎の純心高校との交流についてはいかがですか。
訪問前は、生徒たちも緊張していますが、すぐに打ち解けています。同じ純心生として、強い一体感を感じていました。生徒会の交流が続き、文化祭で共同企画をした年もありました。
―長崎研修をきっかけに、生徒たちにはどのようになって欲しいとお考えですか。
社会の動きに対して当事者意識を持ち、平和について真剣に考える人になって欲しいですね。本校が目指す女性像は「誠実さと真心をもって、平和に貢献できる人」。長崎研修を終えた生徒たちには、この目標が本当に自分のものになったと思います。進学先や専攻する学問分野も大切ですが、彼女たちが大人になってどのような社会を創っていくのか。長崎研修での経験が、その1つの指針になってくれれば、と願っています。
2014入試変更トピックス
2014入試で純心のSSS(トリプルエス)入試がさらに進化します!
(1)1年間の授業料免除の「特別奨学生(Special Scholarship Student)」を合計15名に拡大!
(2)1日午前(適性検査型)・1日午後SSS(2科)に加え、2日午後にもSSS入試新設!(2科)
1日午前・午後、2日午後の計3回の試験で、それぞれ成績上位者5名を「特別奨学生」とし、1年間の授業料を免除いたします。
東京純心女子中学校
[学校HP]http://www.t-junshin.ac.jp/jhs/
〒192-0011 東京都八王子市滝山町2-600
☎ 042-691-1345
最寄駅/JR中央線 八高線 横浜線「八王子駅」・京王線「京王八王子駅」・JR青梅線「福生駅」・JR五日市線「東秋留駅」から西東京バス「純心女子学園」。