私学探検隊

ユネスコスクールとして世界中の学校と交流!

グローバルリーダーの育成を目標に今年4月に開校

ユネスコスクールの一員として、「世界規模の課題解決を図ることができるグローバルリーダーの育成」をめざし、今年4月に開校した国際学院中学校。ユネスコスクールとは、ユネスコの理念を学校現場で実現するために発足した共同体で、世界180カ国、9566校が加盟。中等部教頭の田中直樹先生に、ユネスコスクールとしての同校の取り組みについて聞きました。
「最大の特徴は、加盟している学校同士、世界中の学校との交流を盛んに行えることです。たとえば加盟校から『いつごろ訪問したい』という要請があったとしても、すぐに対応が可能。また、その逆も可です。つまり、学校の行き来がフレキシブルにできるので、さまざまな国の人々と交流する機会が多いのです」(田中先生)
中1は、4月と5月に修学旅行で来校した台湾の中学生と交流。日本と台湾の漢字当てクイズなどで親交を深めました。その時の様子を副校長の井川隆先生が、「生徒たちは、物怖じせずに積極的に関わろうとしていました。また、とても楽しそうに生き生きとしていましたよ」と教えてくれました。
7月には埼玉県内在住の外国人講師が来校。生徒たちは民族衣装や楽器などに触れ、異文化を体験したとか。さまざまな国の人との交流をとおして、グローバルリーダーの礎が築かれていきます。

台湾の中学生との交流。お互いの共通語である「漢字」を使ったクイズやゲームなどで交流を深めた

韓国の楽器に触れた生徒たち。貴重な異文化体験となった

中学生が全員所属するユネスコ部

生徒が作った「服のチカラプロジェクト」のチラシ

中学生は全員がユネスコ部員。ユネスコ部ではおもに3つの活動を行っています。
まず「服のチカラプロジェクト」。これは、不要になった服を回収・選別して、発展途上国の子どもたちに寄贈するもので、生徒自らがチラシを作り、地元伊奈町民に配布。文化祭には地域の方々の協力を得ることができ、たくさんの服が集まったそうです。
また、東日本大震災の被災地にサクラの苗木を植樹する「緑のバトン運動」にも参加。数年後の植樹をめざし、現在、中学生の人数分の苗木を育てている最中です。
さらに、ネパールの子どもの就学資金を1年間かけて貯える「お手伝いプロジェクト」も行っています。
「これは、ネパールの子ども一人が1年間学校に通えるお金(数千円)を、中学生全員がお手伝いしたお金で寄付しようというものです。数千円という額はお小遣いを持ち寄ればすぐに集められるかもしれません。しかし、『グローバルリーダーを育てたい』という本校では、あえて生徒自らが何かに貢献し、そこで得られる喜びを実感してほしいと考えました」(田中先生)
ユネスコ部の活動では、自ら発信し、主体的に活動することも学んでいます。
「生徒にはユネスコスクールの一員として、海外で自分たちの主張を堂々と、英語でプレゼンテーションできるように育ってほしいと願っています。世界を舞台に活躍する人材として、少々やんちゃでもかまいません。『何かをやりたい!』という元気な生徒の入学を待っています」(田中先生)

国際学院中学校
[学校HP]http://jsh.kgef.ac.jp/
〒362-0806 埼玉県北足立郡伊奈町小室10474
☎ 048-721-5931
最寄駅/ニューシャトル「志久駅」徒歩12分。JR湘南新宿ライン(高崎線)「上尾駅」(宇都宮線)「蓮田駅」からけんちゃんバス「国際学院高校入口」徒歩4分。スクールバス:「上尾駅」「蓮田駅」からあり。