トップレベルの英語力育成に向け、新プログラムを展開
英検取得に向けた特別活動
3年生の約7%が英検準2級以上を取得している横浜富士見丘学園。より高いレベルを目指して、4月より英語検定対策を1年生から6年生の全学年を対象に実施します。通常の授業が終わったあと、7時限目に希望者を対象に「英語検定部」を発足します。
また、英語でのコミュニケーション能力のスキルアップに向け、ネイティブの先生が開発した独自のプログラムもスタートします。聞く力と話す力を確実に養うため、日本人による英語の授業で使用している教材とネイティブの先生方による授業を連動させながら、より総合的に英語力の向上を図ります。
国際力を高める実践的な海外プログラム
今年3月に新たに実施されたのが今日本企業も注目しているフィリピン(セブ島)での英会話研修です。フィリピンは英語が第二公用語であるため、各種教育機関において充実した授業が行われていて、指導力に定評があります。さらに、ビジネス英語力は、2年連続156カ国中1位と世界トップレベルと言われています。
2週間の語学研修に1年生から4年生まで32名の生徒たちが参加しました。1日8時間のレッスンのうち、5時間は先生一人に対して生徒一人という徹底したマンツーマン体制で行われました。事前にプレイスメントテストを実施し、個々のレベルに合わせた決め細やかなレッスンプランが用意されています。
しかし、同校が目指しているのは英語力だけではありません。国際的な視野を持った女性を育成するために、貧困児童支援施設「子どもの家HERO’S HOUSE(ヒーローズハウス)」を訪れボランティア活動を行います。
松田由紀子校長先生は「本校では入学と同時に全生徒がJRC(青少年赤十字)に加盟します。国際理解、親善、健康安全、奉仕といったことを体験的に学び、国際人としての教養を身につけてほしいと考えているからです。貧困の現実を目のあたりにし、日本人の若者たちの支援に参加することで、自分たちが世界でどのように役に立てるのかを考えるきっかけになると確信しています」と語られます。
このほかにも4年生を対象にオーストラリアのアデレードで3ヶ月間の留学プログラムも計画されています。一人一家庭にホームステイをしながら、外国人のための英会話クラスを受講するのではなく、現地の生徒と同じ授業を受けます。
「異文化体験や現地で実際に生活をすることで、生徒たちはさまざまな困難にぶつかりながらもサバイバルをしていきます。自分で困難を乗り越えたという成功体験が自信につながり、うまくコミュニケーションが取れなかったという体験が学ぶ意欲につながります。このような体験の場を通して、生徒たちに国際人として大きく成長してほしいと願っています」(松田校長先生)。
「先日、154名の生徒たちが巣立っていきました。保護者の方から『6年間で、富士見丘に通わせなければよかったと思ったことは一度もありません。温かい卒業式を行っていただき、ありがとうございました』という言葉をいただき、涙がでました。お預かりした生徒たちをこれからもしっかりと育てていきます」と取材の終わりに松田校長先生が力強く語られました。
横浜富士見丘学園中等教育学校
[学校HP]http://www.fujimigaoka.ed.jp/
〒241-8502 神奈川県横浜市旭区中沢1-24-1
☎ 045-367-4380
最寄駅/相鉄本線「二俣川駅」徒歩12分。