私学探検隊

中高一緒に活動!チームワークと集中力でサッカー「経験者」も「未経験者」も、みんなで成長中。全寮制だからこそ可能な活動の様子をレポートします。

クラブ活動が、学習の「原動力」に

中学生と高校生が一緒に記念撮影。高校の準公式戦に出場するなど、中学生も活躍中!

秀明中学校は、全員が寮生活をしています。週末にはほとんどの生徒が自宅に帰るため原則的にはクラブ活動は月曜から木曜日までの放課後の1時間30分。限られた時間ながらも、グラウンドには大きなかけ声が響き渡り、サッカー部員たちは元気に走り回っています。
汗を流したあとは、寮に帰ってすぐに夕食。なにしろ、空腹と疲労を抱えたまま満員電車に乗らなくていいのです。時間のムダがなく、規則正しく過ごせるのは寮生活の大きなメリットです。
そして、18時40分には夜間学習のため再び登校します。ハードな生活に見えますが、「部活をやるためには、勉強もしっかりやらないと。限られた時間だからこそ、集中できます」と中学生の主将、宮内颯君(中3)は言います。
練習時間を確保するために効率的に時間を使う努力をしたり、補習や追試を受けずにすむよう、さらに勉強に力を入れるなど、多くの生徒にとってクラブ活動は学習の原動力になっている様子です。

中学生が高校生チームに勝利!“実戦”でレベルアップへ

経験者、未経験者がほぼ半数の割合で入部する秀明のサッカー部。現在、中学生25名、高校生20名が在籍し、グラウンドを半分ずつ分けて活動しています。
サッカー経験者の宮内君は中学生ながら、高校生チームに入って何度も大会に出場。これは他校ではなかなか経験できないことです。「レベルの高いなかでプレイでき、成長できるのがうれしい。今の目標は地区大会で優勝することです」と宮内君。高いモチベーションをもって活躍中です。
一方、サッカー未経験で入部した生徒は一からスタートするわけですが、「どの生徒にも試合に出る機会はたくさんある。できるだけステップアップさせて、みんなに経験を積ませたいです」と顧問の荒井睦啓先生。寮生活で培った秀明らしいチームワークを発揮しながら、荒井先生はじめ、五人の顧問の先生方のていねいな指導のもと、部員たちは日々成長中。先日も、他校の高校生との練習試合に中学生だけのチームで挑み、勝利を収めました。

「生徒のやる気に、教員が応えている」

思う存分走り回れる土のグラウンドなど、施設面でも恵まれている。向こうに見えるのは高校の男子寮

21時に夜間学習を終えたあと、自主的に学校内を走る部員もいるそうで、毎日が合宿生活のようにパワフルです。
中高サッカー部の統括顧問の深谷純一先生は「生徒の中で湧き上がってくる自主性やチームワークを大切にしたい。今は生徒のやる気に教員が応えるという、いいバランスだと思います」と、チームに手応えを感じています。
また、荒井先生は「感謝の気持ちを忘れずに、練習をとおして自分の意見を伝えられ、コミュニケーションがきちんと取れる人間に育ってほしい」と、心の成長も願いながら指導しているそうです。
一人ひとりの生徒に寄り添う、顧問の先生方の熱い指導のもとで、秀明サッカー部は着実に前進しています!

秀明中学校
[学校HP]http://www.shumei.ac.jp/
〒350‐1175 埼玉県川越市笠幡4792
☎ 049‐232‐6611
最寄駅/JR川越線「笠幡駅」徒歩5分。JR川越線・東武東上線「川越駅」からバス「かすみ野入口」徒歩2分。