私学探検隊

週6日制カリキュラム第一期生の合格実績

新カリキュラム導入後、初の卒業生が実力を発揮

通常授業の充実に加え、補習授業や希望制講習を行うなど、一人ひとりの学力に応じた学習が、全体の学力を伸ばす結果に。

2008年より、週6日制34時間のカリキュラムが導入され、教科授業の充実はもちろん、キャリア教育にも力を入れてきた関東学院中学校。今年は、その第一期生にあたる2008年入学の生徒たちが卒業する年ということで、新カリキュラムの成果が期待された中、合格実績を大きく伸ばすことができました。
特徴としては、3年前の2011年に比べて、難関私立大学の早慶上理の合格者が1.5倍(21人→31人)、GMARCHの合格者が2倍(56人→108人)になったことと、昨年に比べ、関東学院大学への院内推薦の進学が3%(7人)、進学準備者が15%から10%へと減少したことが挙げられます。進学準備者においては、現役で難関私立大学に合格したにも関わらず、夢を貫き、今年、東京大学に合格した卒業生もいました。このように、新カリキュラムの成果が顕著に現れた合格実績となりました。

充実の教科授業とキャリア教育で“目指す道”を探す

では、その新カリキュラムとは、どのような内容なのでしょうか? 一番の特徴として挙げられるのが、理科・社会の授業時間の拡大です。なかでも理科は、2008年の中学校新校舎の完成とともに、5つの理科実験教室が完備され、教科書の授業にとどまらず、見る・触る・感じるといった実体験に基づいた学習をすることにより、理科への興味が広がりその結果、2011年では文系を選ぶ生徒の方が多かったのが、2014年は文系と理系の半々に分かれるようになりました。
また、各教科においても、黒板を使わず、要点をまとめたプリントで授業の効率化を図ったり(国語)、タブレットを利用して、視覚から理解を促したり(数学)するなど、従来の授業体制を見直し、新しい取り組みが始まっています。
さらに、学習進度の遅い子には指名制の補習授業、意欲的な生徒には、長期休み期間中に希望制講習を用意するなど、一人ひとりの学力に応じたきめ細かい対応をしてきたことが、全体の学力アップにつながったようです。
また、キャリア教育にも力を入れてきました。中学生には「職業を知る」をテーマに、さまざまな仕事で活躍しているOBや保護者に、働く喜びを語ってもらったり、高校生には「学問を知る」をテーマに、各学部のガイダンスを大学教授にしてもらったことで、自分の目指す道をイメージできるようになり、それが学習意欲につながり、結果として進学実績にもつながりました。

関東学院中学校
[学校HP]http://www.kantogakuin.ed.jp
〒232-0002 神奈川県横浜市南区三春台4
☎ 045-231-1001
最寄駅/京急本線「黄金町駅」徒歩5分。市営地下鉄BL「阪東橋駅」徒歩8分。