少人数制なので先生も先輩も温かい。まるで家族のように相談にのってくれる学校です
先生も先輩も心から頼れる存在です
取材に訪れたのは中間試験の最中でしたが、校長の清水勝幸先生を囲んで樋口玲奈さん、上山あゆみさん、淺川麗香さんが集まってくれました。
3人は大学受験を控えた高3生。同校では進路指導の先生だけでなく、担任の先生、そして教科の先生も進路の相談にのってくれます。
樋口さんは「中学の時から進路・進学について考える機会がたくさんあったので、不安はありません」と言います。先生方は生徒一人ひとりの希望する進路をじっくり検討し、導いてくれるのです。
先輩と後輩の関係も密で、それは卒業してからも続きます。上山さんは「先輩たちは、自分が忙しくても『この大学の良いところはね』とか、私たちのことをいつも気にかけてくれて、まるで本当のお姉さんみたいです」と言います。
「先輩たちの影響は大きいですね。同じように、今の高3のみんなも後輩たちを引っ張ってくれて頼もしい存在です」(校長先生)
先輩が後輩の面倒をしっかりと見る伝統も、同校の良さの一つです。
聖ヨゼフ学園は、みんなが好きになれる学校です
そんなみなさんに、これまでの学園生活をふり返ってもらいました。
高2で部活は引退しますが、上山さんと淺川さんは演劇部、樋口さんはグリークラブだったそうです。
淺川さんは「今は達成感でいっぱいです」と言いますが、個性と個性がぶつかり、思うようにいかなかったことも。でも、「それでいいんです。さまざまな困難をみんなで協力して乗り越え、一つの作品を創り上げていくこと、そのことが大切なのです」と校長先生は目を細めます。
そして、同校をよく表す行事として体育祭も挙げられます。一般的な学年縦割りではなく、中1から高3まで学年別対抗で行われるのです。体力差はありますが、だからこそ学年の結束力は相当なもの。また、車椅子の生徒に合わせて、競技の最終走者全員が車椅子で走ったことも。そのような計らいがあるのも、同校ならではといえるでしょう。
スポーツの得意な人も、そうでない人も一致団結。みんなが全力を尽くすので、勝っても負けても涙をこらえるのが大変だそうです。
今すぐにでも泣けてしまう、感動の6年間でした
「いのちを喜び、感謝と奉仕の心を持って生きる人」を教育目標の一つにおくカトリック校の同校ですが、自分と向き合うために、1年に1日「修養会」という日があります。
内容は学年によって異なりますが、たとえば5人でグループを組み、友達の良いところを5個ずつ書きだして、その紙を渡すのだそうです。
自分の長所を友達から20個も教えてもらうことになり、それは今まで気がつかなかった自分を見つめる機会に。さらに、「友達の長所を見つけるということは、自分自身にそれを認める良さがある、ということでもあるのです」と、校長先生。
同校で過ごし、成長する6年間。
「心豊かになり、人にも優しくなれます」と、3人は清々しく言い切ってくれました。
聖ヨゼフ学園中学校
[学校HP]http://www.st-joseph.ac.jp/high/
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☎ 045-581-8808
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