英語のコミュニケーション能力を磨き、多様な価値観を理解できる女性を育成
平和な世の中をつくるために生きた英語を学ぶ
恵泉女学園はキリスト教の精神に基づき、世界に目を向け、平和を実現する女性を育てる目的で国際理解を深める教育を実施しています。同校での取り組みについて、副校長の本山早苗先生にお話を伺いました。
「本年度は7月にアメリカのカリフォルニア州にあるユリーカという町から中高生7名と引率者3名が来日し、生徒の家庭にホームステイしました。昨年度は恵泉の高1・高2の生徒20名が夏休みにユリーカでホームステイをしています。本校の生徒は2年に1度受け入れていただき、ユリーカからは4年に1度、来日しています。これは、かつてユリーカ第一長老教会の先生が恵泉で英会話の授業を担当されていたことがきっかけとなって始まった国際交流プログラムで、1990年から続いているものです」
ユリーカから訪れた一行は、日本滞在中に広島、宮島、岩国にも出向きました。その事前学習として、3月に有志参加行事で広島を訪れた生徒たちによって、英語で広島の原爆についての説明などを行いました。「本校の生徒は、基礎からしっかり英語を学んだ上で、ネイティブ英会話の授業やスピーチコンテストなどにより、応用力を養います。そのためか、人前で英語を話すことに抵抗のない生徒が多いですね」と本山先生。生徒たちの英語に対する興味・関心は高く、英語の学力試験で中3の生徒の平均点が都内私学で1位になるなど、着実に力をつけています。
今年はオーストラリアへ隔年で実施する海外短期留学
恵泉女学園では、ユリーカと隔年でオーストラリアのブリスベンへの短期留学を実施しています。「今年の夏休みは、オーストラリアのブリスベンにあるモートンベイカレッジに高1・高2の生徒の有志20名が17日間滞在しました。モートンベイカレッジは、恵泉と同じキリスト教主義の女子校です。参加者はそれぞれ現地の生徒宅にホームステイし、学内での英会話レッスンを受け、日本語クラスのお手伝いのほか、市内見学や世界自然遺産・スプリングブルック国立公園での自然体験プログラムにも参加しました。生徒たちは、これらの経験により、お互いの文化を知り、尊重することの大切さを学びます」
また、同校では、在学中にAFS、YFUなどの機関を利用した1年間の長期留学を経験する生徒も高1・高2の学年に5~6名ずついます。一方、毎年、留学生の受け入れも行い、修学旅行などにも一緒に参加します。中高6年間のこれらの経験から、国際関係学部に進学する生徒も多く、自然に国際的な視野が養われているようです。
恵泉女学園中学・高等学校
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