三輪田学園中学校
「走れメロス」で哲学対話
中学二年生の現国の授業で、哲学対話を行いました。ふだんの哲学対話では、自由に問いを出し合って対話のテーマを決めますが、今回は「走れメロス」を学習した上で浮かんできた問いを出し合い、対話を行いました。
「作者はなぜ『走れメロス』という題名をつけたのか?」「真の勇者とは何か?」「今後、メロスとセリヌンティウスと王は信頼し合うことができるのか?」という作品に関する問いから、「友情はどこから生まれるのか?」「信頼できる人とできない人の違いは何か?」「正義とは何か?」のような、『走れメロス』のテーマに関連した問いまで、様々な問いが出ました。
哲学対話では、問いを立て合いながら対話を行うことで考えを深める能力を身につけられるほか、メンバーとふだんはなかなか話さないようなテーマで対話をすることでお互いをよく知り、親睦を深めることができます。生徒たちは活発に対話し、ふだんは見えてこないクラスメイトの考えや姿勢に、刺激を受けていたようでした。生徒の感想を、一部紹介します。
「みんなで話し合っている内に新たな疑問が生まれて、それをまた話し合うのが面白かった」「次の哲学対話で話してみたいテーマが、今日の哲学対話で見つかった」「自分が当たり前だと思っていたことが、他の人から見たら全然当たり前ではなかったことが衝撃だった」「みんなの価値観の違いが浮き彫りになって面白かった。これからも授業で哲学対話をやりたい。」