三輪田学園中学校
和綿プロジェクト コットン収穫&講演会
5月に種をまいた和綿(大島在来)も、収穫の時期を迎え、先日メイド・イン・アースさんに収穫できた和綿を送りました!これからTシャツ製作にはいっていきます。
先月は、メイド・イン・アースの前田さんにお越しいただき、オーガニックコットンや和綿についてのお話を伺いました。午前中は、MIWADA-HUBエシカルライフに、午後は高1のプロジェクトメンバーにお話くださいました。当日はオーガニックコットンについての講義と、糸紡ぎのワークショップという盛りだくさんな内容でした。ありがとうございました!
講義からみなさんにシェアしたいことを10点にまとめてみました。
~コットンについて知ってほしい10のこと~
①世界の繊維の生産量は最新データで約1億1100万トン、うち約7割は化学繊維(石油由来)
②コットン生産量は繊維全体の約23%
③そのコットンの中で、オーガニックコットンの生産量はたった約0.9%!
④コットンボールの重さの7割は種!多くの種は自家採種できないようになっている。
⑤オーガニックコットンでない場合、種のほとんどは遺伝子組み換えの種が使用されている。
⑥種は、絞って、「綿実油」として使用され、実は私たちも食べていたり、絞りかすは家畜の餌になっている。
⑦オーガニックコットンは化学肥料や農薬を3年間使用していない農地で栽培されている。
⑧オーガニックでない場合、効率的に収穫するために枯れ葉剤をまいて収穫しており農家さんへの健康被害もある。
⑨コットンを収穫後に、商品になるまでの工程でも様々な課題がある。
⑩インドのコットン農家さんは貧困層が多く、文字が読めなかったり知識がなかったりして、農薬や契約の面でも危険にさらされてしまう。
まだまだ生産量の少ないオーガニックコットンをもっと広めるためには、有機農法への支援が欠かせないそうです。それだけ、オーガニックで農作物をつくっていくことは簡単ではない、ということ。今回和綿プロジェクトに参加させていただき、安定した収量をあげることがどんなに大変か実感できました。元々は生産が消費のずっと近くにあったはず。私たちの生活が自然と共にあることを改めて気付かせてくれるよい機会となりました。
今回中学2年生の各家庭とプロジェクトメンバーによる学校プランターで収穫できたのは、260g!初めて取り組んでいるプロジェクトは課題が山積みで、教員・生徒共に、そんな試行錯誤を楽しんでいます。
次は、収穫できたコットンをTシャツにしていく工程にはいります!またレポートさせていただきます。