日本女子大学附属中学校
中学校教員リレーエッセイ【6月】いるもの?いらないもの?
日頃から必要ないものは買わず、整頓のために「勿体ない」とか「また使うかも」という思いにはあまり向き合わないよう心掛けています。しかし、学校には素敵な遺産が沢山隠されていて、最近良い出会いがありました。
写真は4月の学校説明会に合わせて廊下(もみじモール)に掲示した、十月祭に関する展示です。第50回という節目を迎えた2012年の十月祭「拓く-今-」で作成されたもの。目玉企画だったのではないかと想像でき、当時の十月祭行事委員の熱量が伝わってきます。実はこれ、説明会の準備中に偶然見つけたものです。10年前に役目を終えてからずっと眠っていたのでしょう。どんな目的で残されたものなのか定かではありませんが、残しておこうとした人の気持ちが分かる気がします。
時を経て、歴史を振り返ることができたことに喜びを感じるとともに、この先新たに作られていく本校らしい十月祭に期待が膨らみます。当時の3年生は66回生。震災の影響を考慮し、本来なら2年生9月に行く東北校外授業を3年生5月に振り替えました。なんだか似ています。コロナ禍を過ごした生徒達が拓く今、とても楽しみです。