三輪田学園中学校
中2探究♪辻井伸行さん&ロンドンフィルのゲネプロを見学
中2探究学習HUB「音楽美学」の授業で、ピアノ辻井伸行さん&ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団のゲネプロを見学しました。
会場はサントリーホール。玄関の「時報オルゴール」を聴くことができました!
ロビーでは楽器体験が行われていて弦楽器を体験しました♪
非常に柔らかくて美しいサウンド、さすがロンドンフィルハーモニーです。
コントラバスがしっかりと支えてよく響き、ピッツィカートは迫力があります。
トライアングルは伝統を感じる湾曲した美しいフォルムでとてもきれいな音色でした。
合わせシンバルは音色を工夫して真剣勝負で打っていらっしゃいました。
ゲネプロなので団員は私服…身近に感じます。
指揮者、団員の1音に込める集中力、緊張感がひしひしと伝わってきました。
初めて鑑賞する海外の名門オーケストラの演奏に生徒たちは聴き入っていました。
プログラムはマーラーの交響曲第5番。
42歳の時の作品で第4楽章は名曲です。ハープと弦楽器の美しい音色にマーラーと一緒に自然を見ているかのような錯覚になりました。
そしてベートーベンのピアノコンチェルト〈皇帝〉、辻井さんの演奏です。
ベートーベン40歳頃に書いた円熟期の作品で、エネルギッシュで勢いのある〈皇帝〉。
ゲネプロの後、ショパンの〈革命〉を演奏してくださいました。
非常にテンポの速い革命で、祖国ポーランドのために何もできない無力感や怒りに震えたショパンの心と、ピアニスト辻井さんだからこそ奏でられるショパンの世界に感動しました。
「お客様に喜んでもらうために演奏している」と仰っていた辻井さん。
作曲者、コンダクター、ピアニスト、プレイヤー、オーディエンスが一つになった、心が豊かになる、心温まるコンサートでした。