湘南白百合学園中学校
中1理科防災授業 311を前に

中学1年生の理科では、3月11日を前に防災について学びました。前回の授業で避難の必要性を実感した生徒たちは、実際の避難を想定して、通学路や学校付近の環境について考えました。
事前に行われた意識調査では、通学途中に被災することを想定していない生徒が大半であることがわかりました。また、避難場所を把握していなかったり、家族と再会する方法を決めていなかったりという現状もわかりました。
そこで、東日本大震災のときの本校の生徒たちの当時の実体験から学びました。年度末の午前授業の日に大地震を経験した本校の生徒の多くは下校途中でした。携帯が通じず、公共交通機関が動かない状況で、寒さや空腹、家族と連絡が取れない不安の中で長時間過ごさなければいけなかったのです。
過去の先輩方の事例を学んだ後、下校時に使用する駅が近い生徒たちでグループに分かれ、通学路の安全性や必要なものについて、ハザードマップなどを確認しながら話し合い、共有しました。
普段から「もし被災したら」と考え、多少の非常食や水分を持ち歩くこと、寒さ対策を考えておくこと、最寄りの避難場所を知っておくこと、海岸や川の位置と海抜を把握しておくこと。また、いざという時は同じ制服を来ている本校の生徒同士で連携して動くこと、など防災と避難について具体的に「今、できること」「今、知っておくべきこと」を知ることができました。
日本各地で自然災害による被害が絶えません。私たち大人も、生徒とともに防災と避難について学ぶ必要がありそうです。