大妻多摩中学校
【高3】修学旅行 報告
高校3年生修学旅行の様子をお伝えします。
本来は高校2年生の秋に、4泊5日で奈良・京都に向かう予定でしたが、新型コロナウイルスの影響により延期となっていました。今回は奈良への2泊3日の旅行へと縮小した形ではありますが、ようやく実現した宿泊行事となります。
1日目は室生寺、長谷寺を参拝しました。いずれの境内でも石楠花や牡丹の花をはじめ、山吹や躑躅、藤などが見頃を迎えており、小雨が降る中ではありましたが色とりどりの春らしい風景を楽しむことができました。
2日目の午前は談山神社、安倍文殊院をお参りしました。安倍文殊院では、学業成就の御祈祷もしていただきました。また、事前に学習した仏像を目の当たりにし、それぞれに順番に、丁寧に手を合わせる様子がうかがえました。午後は飛鳥地方の班別自主研修。日差しも強まり絶好のサイクリング日和となり、爽快な風を受け解放感に浸りながら、それぞれの興味に沿って計画した地を巡りました。
夕食は、一人ひとり個別に用意された義経鍋を、その由緒の説明も受けながらおいしく味わうことができました。感染対策に気を遣いながらの生活ですが、旅行委員を中心に、より快適に過ごすことができるよう自ら工夫する姿も見られました。
3日目は、選択コース別研修です。法隆寺、薬師寺、秋篠寺、當麻寺の4つのコースへそれぞれ向かった後、興福寺、春日大社、東大寺などを訪れました。奈良公園では専門ガイドの方に、各見学場所の歴史や見所、他の寺社仏閣の見学にも役立つ仏像や建造物の見方などを丁寧に解説していただき、非常に勉強になったようです。
高校修学旅行では、優れた国際人になるために、日本の古代文化に触れ深い理解を養い、また旅館をはじめとする現地の方々と接する中で一流のおもてなしの心を知ることを大切にしています。コロナ禍の中、また大学受験を間近に感じはじめた中で、生徒それぞれが様々な思いを抱えて参加しましたが、プログラムを無事に終えることができ、その一つひとつの体験が「伝統」「歴史」「寛容」について考えさせられる貴重な経験として心に刻み込まれたことと思います。その実現にご理解・ご協力いただきました保護者の皆様、関係の皆様に、厚く感謝申し上げます。