学校からのお知らせ

大妻多摩中学校

【高1】社会探究×理科Ⅱ「多摩市の未来を考える」【SDGs 3/7/9/11/12/14/15】

生徒が考えた街づくりのアイデアを多摩市環境政策課の方々に提案させて頂きました。

本取り組みは、SDGsに示される17の目標のうち、「3.すべての人に健康と福祉を」「7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに」「9.産業と技術革新の基盤をつくろう」「11.住み続けられるまちづくりを」「12.つくる責任 つかう責任」「14.海の豊かさを守ろう」「15.陸の豊かさも守ろう」の実現に寄与します。

昨年度行った社会探究と理科Ⅱ合同授業「多摩市の未来を考える」では、「多摩市気候非常事態宣言」で挙げられた多摩市が抱える様々な問題に対して、どのような解決方法があるか、20年後の多摩市がどのようであってほしいか、どのような街づくりをしていけば良いかをグループで考える問題解決型授業を行い、生徒達が考えたアイデアを発表して終わりました。

この度、生徒達が打ち出した街づくりのアイデアを、多摩市環境政策課の方々にプレゼン発表を通して直接提案させて頂くという貴重な機会を頂きました。

4 月22 日(金)放課後に、多摩市環境政策科の方々に来校頂き、昨年度の発表班のうち6班がプレゼン発表を行いました。発表班については、昨年度の各クラスの中から代表として4班を教員の方でピックアップしましたが、今回のプレゼン発表のことを伝えるとどの班も「やりたいです」と意欲的でした。また、高1全体でも希望を募ったところ、更に2班が立候補しました。

具体的には、食品ロスや地産地消などを解決するためのレンタル農園や小型風力発電の導入、エネルギー問題を解決するための小水力発電とバイオマス発電の導入、自然と共生したトンネルづくりや高齢化対策・地域の活性化のための公共交通機関の改善、二酸化炭素削減のための自転車を取り入れた街づくり、プラスチック削減のための対策、生徒が策定したTAMA ECO SYSTEM 政策(電力の自給自足化を促進・移動改革・ごみの削減)などが提案されました。

生徒による発表内容は、現実的には難しいものであったり、多くの検討事項を含むものであったかと思います。そのようなものでも、多摩市環境政策課の方々には全てのアイデアをきちんと受け止めて頂き、街づくりにおける戦略のポイント等を含む示唆に富んだ質問・コメントを生徒に投げかけて頂きました。その様子を見て感謝の気持ちをもつと同時に、頂いた質問・コメントを通して、行政で働かれている方々が未来の街づくりのために、様々な視点で真摯に取り組まれている姿勢やその中で感じられている難しさにも触れたように思いました。

今回の授業のスタート地点となった「多摩市気候非常事態宣言」の策定や、宣言に基づく取り組みの中心で実際に尽力されている方々に、自らのアイデアを提案させて頂き、またご意見を頂けたという経験は、生徒達にとって未来につながるとても貴重な時間になったと思います。15歳という未来を担う世代が多摩市の未来を自分ごとと捉え、自分たちの未来のために行動したいと想い始めている、その想いを環境政策課の方々にも感じて頂けたのではないかと思いました。

当日発表した生徒達の感想を以下に掲載します。

・市役所の方がメモなどをとりながら、私たちの発表を真剣に聞いてくださって、とても嬉しかったです。授業の時とは違った緊張感のある雰囲気で発表することができて、勉強になりました。また、クラスの中では聞かれないような質問をぶつけて下さったのもとても勉強になりました。

・自分たちの発表を質問できるくらい聞いてくださったのが嬉しかったです。はっきりとは考えてなかったところについて質問されましたが、答えることができて良かったです。また、本当に実現するとなると、まだ課題となるところがあるので誇れるような町にするためにもっと考える必要があると思いました。

・ちゃんとした職員の方にプレゼンテーションを聞いていただけて、授業と比べてとても緊張しました。「トンネルを作る」というテーマは過去の事例があまり無く難しかったのですが、職員の方に「よく考えられていてすごい」と言っていただけたので、頑張ってプレゼンを作り上げて良かったと思いました。また、職員の方々からの視点でプレゼンについて質問や感想を聞けたので、興味深く楽しかったです。とても良い経験をさせていただきありがとうございました!

・とても楽しかったです!自分たちの考えたことを市の職員の方に聞いて貰えるとは思いもしませんでした!今回プレゼンした企画はぜひ実現してもらいたいです!私、個人的には全ての班のプレゼンを聞いて多摩市のフリマアプリがあったらいいなと思いました。多摩市のイベントをまとめたものなどもそのアプリで見れるといいなと思いました。

・質問の時が一番緊張しました。ある程度の質問を考えて挑みましたが、全く考えてなかった質問が来ました。例えば、「なぜ太陽光ではなくて風力発電を選んだのか」です。考えていなかったのですが、「周りのやっていないようなことをしようと思った」ということを言えたため良かったです。また、一つ後悔したことが、同じ質問の時に、「風が強いし、ビル風などを使えたらいいと思った」ということを言えなかったことです。そのときはとても緊張して、頭が回らなかったり、語彙力が落ちたりしてしまったこともあって、とても悔しい終わり方をしたと私は思います。もしまた今度機会があったら、緊張せず、言いたいことをはっきり言って終わりたいと思います。

・授業の一環でやったことがまさか市役所の方々に聞いてもらえるとは思いませんでした。市役所の人に私たちの案を聞いてもらうことができたことが嬉しかった半面、緊張もしました。自分たちの案や考えがちゃんと伝えられているかどうかも不安でした。また、このプレゼンをするために自分たちのプレゼン内容を改めて確認すると授業の際は完璧だと思った内容でもまだ突っ込みどころはたくさんあることを確認させられました。何より私たちの話を聞きに来てくださると思うと私たちも真剣に取り組まなければならないと思いました。私たちの案が十分でなくても少しでも市役所の方々の役にたったらうれしいなと思います。また、ほかのクラスの案を聞くこともできたのは私の班や私にはなかった発想があってすごくおもしろかったです。また次の授業の一環でこのような機会があったら参加してみたいなと思いました。

大妻多摩中学高等学校HP 

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