学校からのお知らせ

大妻多摩中学校

【中3】えだまめ採集&味噌づくり【技家×理科Ⅱ×社会探究 】

●エダマメたくさんならせよう選手権
1学期に自分達で仮説をたてて(○○して育てたら、たくさん実がつくのではないか)、エダマメを育てました。2学期始めの理科Ⅱの授業で学年全グループの仮説と規格ごとの収穫数の結果データが生徒達に渡され、それらのデータをもとに考察するという課題を課されました。
提出されたレポートをみると、多くのレポートで仮説の検証がしっかりと行われていたことが印象的でした。きれいな結果が出た訳ではなく、まとめるのが難しい内容だったと思いましたが、それぞれが表などにまとめたデータを基に傾向を見いだし、よく考えて、自分なりの意見・考察を述べていたことはとても評価できることだと思いました。また、例えば「『雨(与える水の量)が収穫数に与える影響を知る』ために、与える水の量以外の条件を全て同じにして『毎日水を与える』『1週間に1回』『3日に1回』『まったく与えない』と条件を変えて育てたい」など、今回の結果から疑問に思ったことを更に検証する方法を提案したり、疑問に思ったことについて更に調べて内容を深めた考察も少なくありませんでした。
仮説検証という行為は理科の実験のみならず、社会に出ても文理問わず必要とされる重要なスキルです。今後も授業の中での生徒による仮説検証を繰り返し、生徒がたてる仮説の精度を高めていければと思っています。

技術家庭科では、1学期にえだまめや大豆の流通について調べてみました。多摩市では市場に出荷するよりは直売所を利用しての販売が多いことなどがわかりました。2学期には、理科Ⅱの授業をうけて、米麹を使っての味噌造りを行いました。大豆は事前に、一晩水に戻し、6時間煮ました。そうすることで大豆は指で潰せるくらい柔らかい状態になります。この大豆を使って実習を行いました。
柔らかいとはいえ、たくさんの大豆をペースト状になるまで潰すのは大変です。麹も塊があると菌が有効に働けないので、一粒ずつバラバラになるように、また、塩がまんべんなく混ざるように処理するのには時間がかかりました。大豆と麹の準備が整ったところで、二つを混ぜ合わせます。大豆の煮汁で硬さを調整して味噌玉をつくった後は、空気が入らないように保存用の容器に入れてねかせます。熟成するまで半年以上かかりますが、卒業式の頃には生徒たちに配りたいと思っています。中学の思い出とともに、手作りの味噌を味わってもらえたらと思います。
将来は、多くの生徒達が世界中に活躍の場を拡げていくことが予想されます。そのときに日本人であるというアイデンティティーを大切に、日本の伝統文化が伝えられる存在であって欲しいと思います。今後も生徒の皆さんには和食などの日本の伝統文化を積極的に受け継いでいって欲しいと思います。

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