学校からのお知らせ

藤嶺学園藤沢中学校

校長ブログ~日傘男子~

秋のお彼岸が過ぎ、ようやく暑さ一服の感ですが、今夏は暑かった昨年以上の猛暑酷暑になりました。連日35度を超える日差しの中で、生徒の皆さんが体調を崩さないよう、学校としても注意を払ってきました。そのような状況の中、昨年あたりから本校でも「日傘」を差して登下校する生徒の姿を見かけるようになっています。いわゆる「日傘男子」です。
従来、日傘は女性のものというイメージが強かったかもしれません。しかし、直射日光を避けることで体力の消耗を抑え、熱中症の危険を防ぐことができます。健康を守るために必要な手段として日傘を活用することは、“Global boiling”の現代を生き抜くために、男女を問わず必須事項になりつつあると言えるでしょう。
社会には、長い間「当たり前」とされてきた習慣やイメージがあります。しかし、時代は変わり、生活環境も大きく変化します。日傘の有効活用というような柔軟な考えは、新しい価値観を作り出すことにも通じ、これからの社会に必要とされる資質でもあるのです。本校の文化と伝統を大切にしながら、柔軟に行動できる生徒たちの成長を応援していきたいと思います。ちなみに、私も今年「日傘男子」の仲間入りをしました。
さて、先日本校の日傘男子の1人のある行動が目にとまり、「さすが藤嶺生」と思ったことがあったのです。私がある朝藤沢駅から学校に向かって歩いていると、日傘男子が私の少し前を歩いていました。四十八段を上り、一礼をするわけですが、その日傘男子は日傘を頭上から横にずらし、それから一礼をしたのです。おそらく、日傘を差したままの一礼は阿弥陀様に失礼だと思ったのでしょう。素晴らしい感覚の持ち主です!ほんの少しのことですが、「まあ、いいか」と思ってしまうのが人間です。しかし、この日傘男子は、思いを行動に移せる生徒です。思いのこもった小さな行動一つ実行できないで、どうして大きな判断と行動ができるでしょうか?この日傘男子に幸あれと思った朝でした。

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