藤嶺学園藤沢中学校
高2研修旅行~九州方面3日目~

研修旅行3日目が始まりました。九州は連日の晴天に恵まれ、まるで夏が戻ってきたかのような暑さです。生徒たちは元気に活動を続けています。
本日最初の訪問地は、熊本県の象徴とも言える「熊本城」でした。
熊本城は、2016年の熊本地震によって大きな被害を受けました。石垣の崩落や天守の損傷など、自然災害の脅威を目の当たりにすることとなりました。現在も復旧工事が続いており、城の一部には足場が組まれ、修復の様子を間近で見ることができます。生徒たちは、地震の被害の大きさ、そして復興の過程を知ることで、防災の重要性や、地域の歴史・文化を守ることの意義について深く考える機会となりました。
午後の活動は、長崎カステラランドでの昼食からスタートしました。お土産選びでは、家族やお世話になっている方の顔を思い浮かべながら、ひとつひとつ丁寧に品定めする姿が印象的でした。「こっちの方が得だよ」「いや、計算するとこっちの方が…」と、真剣な表情で値段や量を比べる声も。限られた予算の中で、どれだけ喜んでもらえるかを考えるその姿に、思いやりと成長を感じました。
その後は長崎市内へ移動し、平和祈念像や爆心地、当時の地層の断面などを見学しました。ガイドの方の語りに生徒たちは耳を傾けながら、当時の出来事に思いを馳せていました。長崎原爆資料館では、展示物ひとつひとつに時間をかけて向き合い、友人同士で感想を語り合ったりする姿が見られました。この日の午後は、歴史の重みを肌で感じる貴重な時間となりました。生徒たちは、ただ知識を得るだけでなく、「平和とは何か」「命の尊さとは」といった問いに向き合いながら、自分自身の考えを深めていたようです。旅の中でのこうした経験が、今後の学びや生き方に繋がっていくことを願っています。
ホテルに到着後は、夕食はビュッフェスタイルで、和洋中の料理に加え、デザートコーナーも充実しており、生徒たちはそれぞれ好みの料理を選びながら、友人と楽しく語らい、思う存分味わっていました。
研修日3日目も無事に終えることができました。今日で旅も折り返し地点を迎え、生徒たちは少しずつ旅のリズムに慣れ、仲間との絆も深まってきています。
明日からは、いよいよ後半の行程に入ります。

