学校からのお知らせ

藤嶺学園藤沢中学校

高2研修旅行~東北方面3日目~

【東北での研修旅行3日目 復興の歩みを学ぶために】
本日は朝早くから、南三陸町と女川町を訪問しました。午前8時にバスで出発後、バスガイドの方から、仙台東部道路が津波の防波堤となったことや、キリンビールのタンクが流されたという被害についてご説明いただきました。南三陸町に近づくにつれて、隆起した道路や津波の到達を示す印を目にし、震災の爪痕を実感いたしました。 午前10時、南三陸町に到着いたしました。最初に「南三陸町震災復興祈念公園」を訪れ、かさ上げされた土地に設けられた慰霊の場で、震災の記憶と復興への思いを感じ取ることができました。津波で被災し、鉄道がBRT(バス高速輸送システム)に転換された旧志津川駅の跡地も確認いたしました。 続いて「南三陸ポータルセンター」で語り部の方からお話を伺いました。神奈川県出身の語り部の方は、震災後のボランティア活動を通して地元の人に励まされ、移住して起業支援に携わるようになったご経験をお話しくださいました。その後、生徒たちは「南三陸さんさん商店街」で地元グルメを堪能いたしました。 午後は女川町へ移動し、「シーパルピア女川」を中心にフィールドワークを行いました。「防潮堤を作らないまちづくり」や「コンパクトシティ」構想について学び、津波の浸水想定区域を3段階に分けた土地利用の工夫を理解いたしました。中心市街地に商業施設を集約し、高台の住宅地と分けることで、賑わいと安全性を両立させていることを知りました。女川町の中学生が発案した「いのちの石碑」が、震災の教訓を未来に伝える役割を担っていることも学びました。 漁業復興においては、カタールから支援された巨大冷蔵庫「マスカー」の役割や、復興に向けた人々の尽力を知りました。震災遺構である旧女川交番も見学し、津波の破壊力を改めて感じました。ワークシートで学びを振り返った後、120分かけてホテルの帰路につきました。
新聞部 AKI

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