中学から高校まで顧問が一貫指導 先輩後輩の垣根のない温かい雰囲気の中で お互いを思いやる気持ちとチーム力を育てる
お互いに助け合いながらひとつの作品を作り上げていく
中学1年生から高校3年生まで約25名の部員が在籍する「演劇部」。2014年にTOKYOドラマフェスタ(東京都私立中学高等学校演劇発表会)で優秀賞・生徒審査員賞・特別賞を受賞するなど、他校からも注目を集めています。出演はもちろん、台本・音響・舞台などすべての作業を交替で分担し、ひとつの劇を作り上げる独特のスタイルが特徴です。
部員をまとめているのは高校1年生の塩澤優希くん。「練習は毎日。おもに放課後に集まって行いますが、時間が限られているので、集中するように心がけています。練習に参加できない人の分は、みんなで手分けして、全員でひとつの物を作り上げていくチームワークを大切にしています」。部活動が終わり自宅に帰ってからも、“勉強するスイッチ”が入れば集中できるようになったといいます。
また、演劇一筋で熱血指導に定評がある柳本博先生は、「演劇というのは個人ではできない表現活動。それぞれが発するエネルギーの化学反応でひとつの作品が出来上がっていきます。年に一度、俳優座でプロの皆さんに教えられ、鍛えられながら舞台を作っているのですが、ひとつの劇を通じて多くのことを学んでいます。一瞬のために全員の力を結集する…。学生時代にそんな経験ができることってなかなかないでしょう」と語ります。
ほかにも2009年、2015年にオリジナル作品で韓国公演を行うなど、毎年多彩な芸術活動を行っています。
逃げ出さない強い気持ちと思いやりのあるやさしい心を養う
2016年東京都中学校ハンドボール春季(区部)大会で第3位という成績をおさめたハンドボール部。「17年前から顧問をしていますが、限られた時間の中で練習を積み重ねてきた結果がやっと形になりました」と語るのは学生時代、ハンドボール選手だったという顧問の五十里壮史先生。他の運動部と交代でグラウンドを使用するため、ハンドボール部が使えるのは月・木・金の放課後だけ。曜日が限られているのでグラウンドを使える時間はとても貴重です。
「いま自分たちに必要なことは何か、どんな練習をすれば苦手が克服できるかを常に考えながら行動するようになりました。それは自宅で勉強する時も同じで、クラブ活動で学んだ集中力が活かされているように思います」と中学3年生の沼尻賢太くん。中学生・高校生が一緒になってグラウンドを駆け回る姿は、実に和やか。沼尻くんはそんなアットホームな雰囲気にひかれて入部したそう。
「生徒たちにはさぼらないこと、逃げ出さないこと、そして前向きに頑張ることをスポーツを通じて学んでほしいと思っています。きっとそこで得たものは将来に生かされますからね。また、このハンドボールはコンタクトスポーツなので、相手の気持ちを理解しようとすることもとても大切だと思います。人を思いやる心が自然に育まれていけば嬉しいです」と五十里先生。来年の大会でさらに上位に上がれるよう練習する日々が続きます。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
獨協中学校
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