今春からスタートした男女共学化で知性・品性・国際性を持つ「グローバルパーソン」育成を
男女共学で「私らしさ」自分に問う学びを
2016年より青山学院大学の系属校に、今春から男女共学となった青山学院横浜英和中学校。この春入学した中1は254人。うち男子生徒は44人です。
「女子校として長い歴史があったこともあり、共学化には3年かけて受け入れ体制の準備を整えてきました」というのは、小久保光世校長です。「事前の説明会でも共学化1期生となることは十分説明してきました。実際、共学化をスタートして数カ月、思った以上にスムーズに男子生徒が学校に馴染んでいて、共学化の効果を実感しています」(小久保校長)
今年度は男女比率の関係で6クラス中、3クラスが男女混合、3クラスが女子のみのクラスの編成ですが、今後、様子を見ながらクラス替えをしていく予定。来年度以降も入学する男子生徒数に合わせてクラス編成を調整し、将来的には全クラス男女混合を目指します。
「共学化のテーマとして“自立”と“相互理解”を目標としました。共学化で生徒たちに学んでほしいのは、男性でもなく女性でもない“私らしさとは何か”ということ。中高の6年間で、一人ひとりに与えられている神様からの賜物を、社会でどう生かしていくかを、追求してもらいたいと思っています」(小久保校長)
男子学生の存在が学校に新しい活気を
男子生徒の入学で、学校にも新しい風が吹き込んできました。
「女子に比べると、男子はまだまだやんちゃで物怖じをしません(笑)。教室でもどんどん発言するので、女子も含めて活気にあふれていますね」と小久保校長。
1クラスの男女比率は女子2:男子1で、少数派ながらその存在感は予想以上に大きいようです。男子でも授業に集中しやすいようにと、各教員がプロジェクターを積極的に活用するなど、教育のICT化も勢いがつきました。ほかにも、体力のある男子のために朝7時半からの校庭開放を今年度から実施したり、60年の歴史を誇る手づくりの給食では成長期の男子が満足できるようにボリュームやメニューに工夫を凝らしたりしています。
共学化1期生として入学した男子生徒たちは、一様に「毎日、学校がとても楽しい」と笑顔を見せていて、校内でも男子生徒たちがクラスをまたいで仲よく交流する姿が。クラブ活動は、ハンドボールや卓球が人気のようです。また、同校が以前から力を入れているグローバル教育でも、男子学生向けに短期留学、ホームステイができる兄弟校としてアメリカのカリフォルニアバプテスト大学、ニュージーランドのセントバーナード校などと提携。幅広い視野と経験を積む機会を設けています。
系属校として青山学院大学へ進学できるのが同校の大きな魅力。推薦枠は全員分が確保されていますが、推薦には一定の条件をクリアすることも必要です。
「エスカレーターだからといって勉強しなくてよいというのではありません。これからの社会では、実力をつけることが重要。将来の自分の選択肢を広げて自己実現をするためにも、確固たる学力は必要です。学校としても学力アップをしっかりサポートしていきます」(小久保校長)
共学化でますます新しい雰囲気に満ちあれた学校で、充実した6年間が待っていそうです。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
青山学院横浜英和中学校
[学校HP]http://www.yokohama-eiwa.ac.jp/chukou/
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Tel.045-731-2862
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