“おもしろい、やりたい、やろう!”青稜イズムが生んだ、新しい選択肢
修学旅行でアウシュビッツへ。
「面白い、やりたい、と思ったことはとにかく提案」「失敗したら、やめればいい」。チャレンジ精神とフロンティアスピリットがモットーの青稜中学校・高等学校。その意識は“青稜イズム”として脈々と受け継がれています。
その青稜イズムによって今年、高校の修学旅行に「アウシュビッツ(ドイツ・ポーランド)」という新たな選択肢が加わりました。長年にわたり生徒たちが平和を学ぶ場としてきた修学旅行。場所は国内にこだわってきました。しかし、教員の中から“平和を学ぶ”に着目すれば世界にもその場はある、という意見があがり、アウシュビッツが採用され、今年から、沖縄本島・石垣島か、ドイツ・ポーランドを選択する形式になりました。
「生徒は観光地に行きたがります。しかし、修学旅行だからこそ、なかなか行かない場所に行って欲しいというのが私たちの想いでした。実は、アウシュビッツというのは教員の好奇心からの発案だったのですが、教員内で反対はゼロ。すんなり決まるところも、青稜の面白さですね」と話すのは、募集広報部部長・伊東 充先生。
また、あえて非英語圏が選ばれたという点にも青稜イズムが息づいています。
非英語圏で感じる、英語力の大切さ
青稜では、多様性をコンセプトにした教育活動の実践として、英語圏・非英語圏問わず帰国生の受け入れを積極的に行っています。さらにネイティブ教員の出身国も多彩。英語を母国語としない人たちとのコミュニケーションの機会が必然的に多くなっています。
それが、学校内ではなく、非英語圏の国に実際に行った時、生徒はどう感じ、どう行動するでしょうか。「英語圏でない国では、英語は命綱。自分もそうでしたが、英語圏でない国では面白いほど必死に英語で話そうとします。“英語が話せない”という挫折感は嫌と言うほど感じていますし、それもモチベーションになるのですが、“頑張れば自分も英語を話せるんだ”という感覚もまた、英語を学ぶモチベーションになるのでは」と伊東先生。その一方、「どう感じるかも、生徒次第。ニュートラルな状態でどう感じるのか、学ぶよりも先に感じるのが青稜の教育です」とも話していました。
まずは感じて、自分で考え自分で動く。
“とにかく感じる”ことを入り口とする工夫が青稜の教育の中には散りばめられています。そして、どう感じ、どう考え、どう行動するかは全て生徒に任されます。それ故、教員が先回りして手取り足取りサポートするのではなく、まずは生徒がやってみて、課題にぶつかった時には、自主的に「困った」「わからない」と言えるようにしていきます。「きちんと管理されたい方には向かない学校ですね」と言い切る伊東先生の言葉には、青稜の教育に対する自信も感じられました。それは、これまでの青稜生たちが、自ら感じ、考え、行動に移してきたことが今の青稜の文化を創り上げているという事実があるからではないでしょうか。
自分の人生を自分で決められる大人になるために
青稜で学び、卒業していく暁には、“自分の人生を主体的に選択できる人になっていてほしい”というのが学校の想いです。その想いのもと、様々な取り組みが行われ、生徒の学びの可能性が広げられています。
青稜イズムを持った生徒たちが、また青稜という学校が、これからどんなことにチャレンジし、どんなインパクトを与えてくれるのか、期待は膨らむばかりです。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
青稜中学校
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